ビタミンB群と脳卒中や心臓発作のリスクとの関係については、これまでにも複数の研究がありますが、2013年9月のニューロロジー誌に掲載されたレビュー（14の臨床試験の結果を分析。データの合計人数約5.5万人）で、ビタミンB群サプリメントによって脳卒中のリスクを減らせる可能性が確認されました。

臨床試験はいずれも、ビタミンB群サプリメントの効果を、プラセボ（偽薬）または極少量のＢ群摂取と比較。どの臨床試験でもビタミンB群サプリメント摂取の効果はみられ、全体として脳卒中のリスクが７％減少していました。

2013年10月のランセット誌に掲載された英国のレビュー（1990〜2010年に発表された脳卒中に関する100以上の研究を調査）では、脳卒中の発症年齢は若年化しており、2030年には若年層の脳卒中患者数が２倍になると予測しています。「まだ若いから…」と過信せず、生活習慣に十分に気をつけながら、適切なサプリメント摂取を考えたいですね。