糖尿病予防にも青魚が必要 |
糖尿病予防に関しては、女性に効果がみられなかったという残念な結果になりましたが、n-3系脂肪酸には、男女関係なく、血栓症の予防、炎症の緩和、アレルギー症状の緩和、ガン予防などの働きが知られます。なかでも、DHAは(EPAからも体内で変換)、脳や神経組織に多く含まれ、記憶力の低下を抑える働きがあるとされ、認知症の予防や改善効果も期待されています。 一般的に勧められている摂取量は、EPAとDHAとあわせて1日2〜4グラム。イワシなら中くらいのもの2尾、サンマなら大ぶりの1尾、マグロのトロなら50グラムで、約2グラム確保できます。 また、シソ油やアマニ油に多く含まれるα-リノレン酸もn-3系の脂肪酸で、体内でEPAに変換されます。毎日魚を食べられない人は、アマニ油などを1日大さじ1杯程度、生ジュースやヨーグルトに混ぜるなどして摂るようにするといいでしょう。 なお、体の機能を正常に維持していくためには、n-3系の脂肪酸だけとればいい、というわけではありません。大豆油、コーン油、サラダ油、サフラワー油などに多く含まれるn-6系脂肪酸(リノール酸)とのバランスが重要で、n-3系:n-6系は1:4程度の割合で食べるのが理想的とされています。
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