スポンサー広告 |
スポンサー広告 |
食品の裏側を暴く!!国産の食品は本当に『国産』? |
食品の表示に関する法律には複雑なルールがあり、これに関する農林水産省のQ&Aだけでも70ページに及ぶとのこと。それでも、法の抜け穴はまだまだ残っているのです。 加工した場所が原産地加工食品の表示のルールとして、「原材料の産地がどこであれ、加工した場所が日本国内なら、国産扱いしても良い」というものがあります。国内の会社で加工されているものであれば、その原料がどこのものかは表示する義務はありませんでした。 けれども、中国産の梅を使って「紀州の梅干」として販売していた会社や、中国や台湾産のうなぎを国内で加工して国産うなぎとして販売されていたなど、多くの問題例が発覚したため、原料原産地表示が義務づけられるようになりました。 しかしこれも、カット野菜や水煮野菜類・乾燥きのこ類・緑茶・こんにゃくなど比較的加工の度合いの低い、つまり生鮮食品に近い24食品群に限られていて、しかも、単一の農畜水産物の重量が50%以上である商品のみの表示義務となっています。加熱調理したものや調理冷凍食品、缶詰、瓶詰及びレトルトパウチ食品に該当するものを除くことになっているため、レトルトカレーや冷凍ピラフなどは外国産の原料を使っていても、国内で少しでも加工をすれば、国産品として販売できるのです。 同じ海域の魚でも…魚介類の表示は、ちょっと特殊です。たとえば、関サバと岬サバだったら、どちらを選びますか?多くの人は有名な関サバを選ぶでしょう。ところが、同じ海域で捕れた同品質のサバでも、水揚げした漁港によって産地表示が変わるのです。これは台湾産マグロと勝浦産マグロでも同じこと。逆にいえば、日本に水揚げすれば、どこで捕れようが国産表示ができることになってしまいます。 また、刺身の場合、2種類以上の盛り合わせだと加工食品扱いになり、単一の魚の重量が50%を超えなければ原産地表示の義務がありませんから、国産なのか外国産なのか見分けることさえできません。 外国生まれでも国産牛!食肉の表示もかなりあやふやです。食蓄が生まれ育った国がどこであれ、3ヶ月以上日本で飼育してから出荷すれば、国産と表示できます。ただし、BSE騒動以降、牛肉には個体識別番号の表示が義務づけられており、生まれてから店頭に並ぶまでの経緯をパソコンや携帯で調べることができるようになりました。鶏は120〜150日で、豚は180〜190日で出荷されるため、気にする必要はないでしょう。 「国産」の表示まどわされず、安全な食品を選びたいですね。 |
スポンサー広告 |