時間配分でナイスボディが思いのまま! 体内時計と食事の |
遺伝子レベルで解明ヒトの脳の中には、主(中枢)時計遺伝子という体内時計をつかさどる遺伝子があります。また、肝臓など、全身の多くの細胞にも、末梢時計遺伝子が存在します。これらの遺伝子は、自立的に約25時間周期の概日リズムをつくって、他細胞の活動を変化させています。 25時間リズムでは生活にずれが生じますから、昼夜のリズムに合わせて生活するために、主時計遺伝子は、朝陽の光が目に入ってきたのを感じて概日リズムを1日24時間に調整します。正確には、大脳の下にある「視交叉上核」と呼ばれる部分が太陽光を感じると、体内時計の調整に関するスイッチが入ります。一方、末梢時計遺伝子は、朝食によって概日リズムを調整します。つまり、朝陽の光を浴びて、朝食をきちんと摂ること。これこそ、体内時計の調整に重要なポイントなのです。 ところが、現代の日本人は、睡眠時間が短く、朝食を抜く人も多い。さらに、夕食の時間が遅く、夜更かしをするなど、体内時計が狂う条件がそろっています。何をやっても痩せない、いつも体が重く、体調がすぐれない。そんなあなたは、体内時計が狂っているのかもしれませんよ。 朝食ヌキでは痩せられない2004年の日本国民一人当たりのエネルギー摂取量は1902kcalで、餓死者がでた1946年の水準よりも低いというデータがあります。それなのになぜ、メタボリックシンドロームや肥満が増えているのでしょうか。 その原因の一つが、朝食欠食。朝食を食べない人は、食べている人に比べ、5倍も肥満しやすくなるというデータがあります。その原因は、糖不足による筋肉の破壊、昼食・夕食の量の増加、時計遺伝子が飢餓に対して防御反応をはたらかせて脂肪の合成を促進し、運動能力を低下させる等など。朝食欠食者は、体温が低いというデータもあり、代謝の低下により、痩せにくく太りやすい体質にまっしぐらなのです。 朝食が大切とはいえ、何でも食べればいいということではありません。重要なのは、素早くブドウ糖を脳に送り届けること。 ホリスティック栄養学では、午前4時〜昼12時までは体内浄化の時間帯としています。この時間帯にとる朝食は、なによりも消化に負担をかけることなく、エネルギー源となる糖をスピーディに体内に行き渡らせ、さらに浄化を促すものでなければなりません。 これらの条件を満たす唯一の食材がフルーツ。朝食としては、食物酵素が豊富な新鮮なフルーツをたっぷり、ゆっくり噛んで食べるか、生ジュースにして飲むのがベストです。ちなみに、市販のフルーツジュースには食物酵素がなく、砂糖などがプラスされているものも多いので、代用はできません。 夕食は8時までにタンパク質をでは、夕食についてはどうでしょう。夜8時以降の食事は血糖値の急上昇を招きやすく、遅い夕食は肥満の元になります。また、消化器官の能力として、唾液の分泌や膵液の分泌は夕方に、胃酸の分泌は夜8時頃にピークを迎えるなど、夜は栄養素の吸収能力が高いこともわかっています。 就寝中、夜10時〜午前2時の間には、基礎代謝アップのカギをにぎる成長ホルモンが多く分泌されます。その働きを助け、代謝がスムーズに行われるよう、夕食はタンパク質を中心に、バランス良く、8時位までに食べることです。そうすることで、スリムボディづくりは加速します。 タンパク質はたくさん食べると、どうしても抱き合わせの脂肪を摂りすぎてしまうので、ウルトラプロテインをプラスしましょう。低カロリーで超良質タンパク質をしっかり補えます。 食事だけではない体内時計食事の内容以外にも体内時計にあわせ考えるべきことは、いくつかあります。その一つが運動の時間帯。夕方の運動は、脂質代謝を進める甲状腺刺激ホルモンと成長ホルモンの分泌を増加させ、ダイエットに効果的。逆に、朝の運動は筋肉タンパクの分解を進め、不利になります。 昼食時にタンパク質・カルシウム・ビタミン類などをしっかり食べて、夕方に運動をすることで、運動の効果は最も高まります。また、運動前に、ボディメイキングを摂れば、さらに効果的です。 ムダな脂肪がないナイスボディに!体内時計がうまく調整されると、体中にいい影響が出はじめます。あなたも今日から、体内時計に目を向けた生活をスタートさせて、ナイスボディを手に入れてください。自然の摂理に従った生活は、あなたの身体も心も軽くし、健やかな日々を約束してくれます。 |