第20回 THE REQUEST膀胱炎なのかトイレが近く、残尿感もあり悩んでいるのですが・・ |
女性に多い「膀胱炎」『またなの〜〜??』『最近トイレが近くって・・』。そんな、女性のやりとりのテレビ・コマーシャルを目にすることが、最近、頻繁になったような気がします。それだけ悩んでいる女性が多いということでしょう。 正常の人の排尿回数は、昼間4〜8回、夜間0〜1回。昼間10回以上、夜間2回以上排尿する場合は、"頻尿"。頻尿の原因はいろいろですが、水分を多飲していないのにすぐにトイレに行きたくなったり、トイレ後もすっきりしない残尿感があったり、尿を出すときに痛みを感じたりするのが、『膀胱炎』の主たる症状。発症者のほとんどが女性で、年に数回繰り返し発症する人も珍しくないとか。 冷房による抵抗力低下に、注意!男性でも膀胱炎になりますが、圧倒的に女性が多いのは身体構造の差。細菌は尿道を通って膀胱に進入しますが、女性の尿道の長さは約4 cm。男性の約5分の1しかありません。しかも、肛門も近いので、どうしても細菌が入りやすいのです。膀胱炎のほとんどが大腸菌の感染によるものです。 清潔を保てば感染する可能性は低いとはいえ、普段の生活スタイルや体のコンディション、それを反映する日々の免疫力の変動なども影響します。 夏バテで疲労がたまっているこの時期は、免疫力も低下気味。免疫力が下がったときは細菌を防ぐパワーもダウン。そんなときに冷房で体を冷やすと、血液の流れが悪くなり、膀胱粘膜の抵抗力も弱まり、菌に感染しやすくなるので、要注意です。 ビタミンCが細菌をやっつける膀胱炎は感染症なので、薬剤としてよく処方されるのは抗菌作用のあるサルファ剤(抗生物質の一種)。サルファ剤は血液に運ばれ、腎臓を通過して、尿のなかに溶け、膀胱壁に潜んでいる細菌を直接やっつけます。 これと同じルートをたどって抗菌作用を発揮してくれるのが、ビタミンC。ビタミンCを多量摂取すれば、肝臓や腎臓で分解されることなく、そのままのかたちのものが尿に出てきて、細菌に働きかけてくれるのです。 ビタミンCは、細菌に対して、直接的および間接的な作用が知られています。直接的には、殺菌作用。ビタミンCの殺菌作用は、ブドウ球菌・大腸菌など、膀胱炎の原因となる細菌に対して発揮されます。細菌の増殖を抑えるだけなら、50 ppmと想定されているので、体重60 kg の人なら3g程度でOKですが、細菌を殺すためには、その倍量は必要とされます。 間接的には、ビタミンCは白血球を元気にしてくれます。白血球の仲間、好中球は細菌を片っ端から食べていきますが、白血球に十分なビタミンCが含まれていないと、この貪食能を完璧に遂行することができないのです。ビタミンCを十分に補うということは、直接的にも間接的にも、ダブルで細菌に対して強くなるということなんですね。 その他の栄養補助としては膀胱の内壁は粘膜になっています。ここを健全に保つため、抵抗力を高く維持するためには、ビタミンAが必要。抗酸化物質としては、プロアントシアニジンが尿道の感染には有効といわれます。その両方に対応するOPCプラスは、グッドチョイス。 また、炎症を起こしている組織を分解するには、タンパク質分解酵素の作用が期待できます。空腹時のウルトラ酵素摂取も役だってくれるでしょう。カルシウム&マグネシウム、マルチビタミン&ミネラル、ビタミンB群なども大切な栄養素です。 膀胱炎の軽い症状は、水分量を増やし食生活を見直しながら、しばらく様子をみてもいいのですが、激しい頻尿や尿意切迫感、あるいは下腹部の痛みなどがあれば、すぐ病院へ。深刻な疾病が隠されている場合もあるので、軽視はしないでくださいね。 食生活で気をつけることは・・
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