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第6回 食品の裏を暴く

レモン100個分のビタミンCって?

「レモン100個分のビタミンC」とか「レタス○個分の食物繊維」などと謳っている飲料や食品は、もはや当たり前になりました。すごい量のビタミンCや食物繊維が摂取できて、体にとっても良さそうに思えるのですが…?

【レモン1個= 20 mgが基準】

ビタミンCが配合されている食品はたくさんあります。例えば、前回お知らせしたお茶にも酸化防止剤として配合されています。

でも、「レモン○個分のビタミンC」と謳う場合、販売者側は「ビタミンCを栄養素として補給できますよ」ということをアピールしたいのです。

レモンは酸っぱい。酸っぱさ=ビタミンCと思っている人がほとんどですから、レモンの個数が多ければ、ビタミンCも高含有と、消費者に思いこませたいわけですね。でも、レモンにビタミンCがそれほど多いわけではありません。むしろブロッコリーとか芽キャベツのほうがよっぽど多い!

レモン1個の可食部分に含まれるビタミンCは50mg程度(アセロラ100gで1700mgですから雲泥の差!)。でも、宣伝文句の、「レモン100個分」は、レモン1個=ビタミンC 20mgで計算しています。レモンの個数をなるべく水増ししたいから?でも、大元は農林水産省の「新食品ガイドライン」ですから、販売業者を責めるわけにはいかないかな…。

ちなみに、市場に出回っている飲料や食品に含まれているビタミンCは安く大量に化学合成されているもの。石油系の薬品が使われているケースも多々あることを知っておいてくださいね。

【食物繊維が少ないレタスが基準?】

ビタミンCに関してはレモン一個分20mgと、一応目安があるので良しとしても「レタス○個分の食物繊維」は、あまりにも消費者をバカにしているとしか思えません。

レタスに食物繊維量は野菜のなかでも最も少ないともいっていいくらい。それを基準に「○個分の」とPRすること自体おかしなことですが、あきれるのが、そのレタス1個分としている繊維量のバラつき。

いくつかのメーカーの数値を拾ってみると、レタス1個分が312mg、500mg、2000mg、2500mg、7500mgとバラバラ。最も多いものと少ないものとの差は、なんと24倍!

 ちなみに1個分312mg 計算しているところは、2500mgの食物繊維で「レタス8個分!」と表示しているのです。多量の食物繊維がとれると消費者が勘違いしても仕方ないですよね。

食物繊維入りドリンクは今大人気ですが、含まれる繊維はすべて人工合成品。ブドウ糖にソルビトールを9対1の割合で混ぜ、クエン酸を加えて加熱してつくったものです。果たしてこんなものをありがたがって摂る意味あるのか・・・。

いくら神経をつかって食事をしても、1日必要量2000mgのビタミンCを食事から摂ることは不可能なので、サプリなどでの補給は必要です。でも、食物繊維は普段から野菜、果物、海藻など食べていればとれるもの。くれぐれも「レタス○個分の食物繊維」にダマされないで!

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