“冷え”すぎに要注意!!

酵素力アップで夏を元気に過ごす

温暖化やヒートアイランド現象などの影響で、年々、夏の暑さが厳しくなっているように感じる昨今。気象庁の長期予報では、この夏、西日本では平年より高く、東日本と北日本では平年並みと報じられています。

暑いときにはクーラーや扇風機のそばを離れたくないし、ギンギンに冷やした飲み物をゴクゴク飲んでしまいますが、毎日そんな無茶をしているアナタ。「体調が悪いのは暑さのせい」と思っていませんか?でも、それは大間違い。じつは冷やしすぎが原因です。

今月は、冷えから体を守り、暑い夏を元気に過ごす秘訣をご紹介します。

エアコン、扇風機の“冷え”すぎから体を守る

エアコン冷えすぎの大きな原因は、エアコンの設定温度にあります。「寒い」と感じるようなら要注意。体に負担がかかりにくいエアコンの設定温度は、25〜28℃といわれています。逆に、設定温度を高くしすぎると、熱中症のおそれもあります。体感温度は人により異なるので、「暑すぎず、寒すぎず」を目安にしましょう。

また、冷風に直接あたっていると体温が急速に奪われてしまいます。とくに就寝中は、冷気に直接当たったまま寝ていると風邪をひいたり、お腹の調子が悪くなったりするなど体調をくずしてしまいます。扇風機やエアコンを使用するときの風向は、冷気がいったんどこかに当たって反射するように設定しましょう。

“冷え”すぎで酵素の働きが低下

日本はこの夏も節電モード。エアコンの設定温度も昨年と同じように、高め設定が推奨され、以前に比べれば、エアコンによる冷えの悩みは減っているかもしれません。

でも、冷たいものばかり飲み食いして体を冷やしてしまったり、寝不足による自律神経の乱れで低体温(36℃以下)になったりと、冷えの原因はほかにもいろいろあります。

健康なときの体温を「平熱」といいますが、日本人は36〜37℃が平熱です。平熱は、消化器官や代謝を進めるために欠かせない体内酵素が活性化される温度で、37℃が理想的といわれます。つまり、低体温の状態では、酵素の働きが低下して、代謝も悪くなってしまうのです。

代謝とは、食べものから消化吸収された物質が、体内で分解・合成されること。代謝によってエネルギーが生みだされたり、60兆個ある細胞の新旧交代がおこなわれたりします。ですから、代謝が悪くなると疲れやすい、肌の衰えが気になるといったトラブルに見舞われるようになります。

酵素力の低下で肥満ぎみに

ストレッチをする女性酵素の働きが鈍ると基礎代謝量も低下します。基礎代謝量とは、生命を維持するために必要とされるエネルギー量のこと。基礎代謝量の低下は肥満の一因になります。

基礎代謝量は10代がピークで、その後は年齢とともに下がりはじめます。そのため、中年になると痩せにくくなるわけです。筋肉質の人は基礎代謝量も高いのですが、女性や運動不足の人は筋肉量が少なく、基礎代謝量も低めです。

ダイエット中の人は基礎代謝量が減った分だけ食べる量を減らすか、エネルギー消費を増やさなければなりません。でも、炎天下での運動は熱中症になりやすくかえって危険です。ストレッチやアイソメトリックスをするだけでも筋力がつくので、仕事の合間や、テレビを見ながらなど空いている時間を利用して、プチ運動を心がけましょう。からだを動かすと血行がよくなるので体温も上がり、冷えすぎの改善にもなります。

また、ボディメイキングは、基礎代謝アップをサポートしてくれるので、基礎代謝量が低下しやすい時期は、うまく使っていくといいですね。

栄養バランスの乱れで冷えてしまうことも……

夏バテで食生活が乱れている人、無理なダイエットで栄養失調の人などは、空腹感を満たすために、冷やむぎやそば、お菓子など炭水化物に偏った食事になりがちで、タンパク質、ビタミン、ミネラルが不足気味です。

炭水化物はからだを動かすために欠かせない栄養素ですが、ビタミンB1やB6が不足すると代謝が低下して、疲れやすくなります。

食べた分をしっかりとエネルギーにかえるには、豚肉、胚芽米、鶏肉、ニンニクなどビタミンB1やB6を多く含む食べ物をとらなければ意味がありません。食品から十分に摂取するのはなかなか大変なので、ビタミンB群50をとるようにするとよりよいですね。

豚肉や鶏肉はタンパク質食品ですから、炭水化物に偏った食生活の修正にも役立ちます。

もし肉が苦手なら納豆、豆腐などの大豆食品を組みあわせて食べるとよいでしょう。暑いときは冷や奴なら食べやすいはず。かつお節をたっぷりかけて食べましょう。ポン酢や黒酢をかけると酸味がきいて食欲増進にも!食事の前にはウルトラ酵素を忘れずに…。

夏を元気に過ごすには食べること。とくにタンパク質食品を十分にとることが基本中の基本です。しかし、どうしても食欲がない、あるいは、食べられないというときは、ウルトラプロテインビタコンプレックスなどのサプリメントを活用し、不足している栄養素を補うとよいでしょう。

冷えている人は“温める”を意識して!

エアコンが普及する以前は、暑気払いにカキ氷や冷やしたスイカを食べたりしていましたが、体が冷えすぎ傾向にある現在は、それもちょっと考えもの。むしろ、冷えている人は、体を温めることを考えたほうが賢明です。ぬるめのお風呂にゆったり入ってからだを温めるのも方法のひとつですが、それだけでは十分とはいえず、“食養生”が大事です。

おすすめの食べ物は、ショウガ、ニンジン、シソ、絹さや、ミョウガ、赤唐辛子、シナモンなど。免疫力アップもかねて、ニンジンやタマネギなど野菜をたっぷり使ったスープや味噌汁などの温かい料理で体内にたまった水分を追い出し、代謝アップをはかりましょう。

スープや味噌汁は汗とともに体外に出てしまう塩分や水分を補うにも好都合です。発汗量の多いこの時期の水分不足は熱中症を招いてしまうだけでなく、血液をドロドロにして血管を詰まらせてしまう原因にもなります。ですから水分を十分にとらなければいけません。

でも、冷蔵庫で冷やしておいた飲み物に氷まで入れちゃう、という無謀なことはしないように!冷え対策に目をむけ、夏を元気にのりきりましょう!

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