爪のトラブル女性に多い悩み改善講座 第21回 |
爪を見れば、全身の健康状態や特定の栄養素不足が一目瞭然。体内に潜むトラブルを早期に探るため、普段から爪の状態には気を使いましょう。 爪から知る体の不調爪のおしゃれを楽しむ人がずいぶん増えてきました。爪は神経が集中している指先を守るためのものですが、髪や皮膚と同じようにたんぱく質が主成分。ほかにも美しい肌や髪の毛をつくる栄養素はそのまま健康な爪にも必要です。栄養素の過不足のない食生活が何よりも大切です。 爪は体内の健康状態を映し出す鏡。爪にあらわれる変化や異常は、多くの場合、栄養素不足や体内の潜在的な病状を示します。体の問題はまっ先に爪に現れるともいわれます。いくつか見ていくことにしましょう。 裂けたり、割れたり、もろい爪爪が縦に裂けやすいのは胃酸不足が考えられます。胃酸が不足すると、消化活動に支障が出て、食べ物からの栄養素をきちんと吸収できないため、体の多くの細胞が栄養不足状態を起こします。この兆候がまっ先に出るのが爪。こうした状態が続けば、各細胞は栄養不足からまともに機能できなくなり、全身的なトラブルにつながっていきます。 爪が割れたり、剥けたり、簡単に折れてしまうのは、全般的な栄養素不足、とくにたんぱく質不足と胃酸不足が問題です。ミネラル類の補充も必要です。栄養のバランスに気をつけ、食事のたびに酵素サプリを摂取するといいでしょう。 なお、爪がもろく、縦横にうねりがでるのはビタミンB群の不足。高糖質食品を食べ過ぎているようであれば控えることと、B群コンプレックスを摂取する必要があります。 爪の方向は?爪がスプーンのように反ってきたり、爪の先が平らになるのは鉄分不足か、吸収不良。鉄はB群の適切な代謝にも欠かせないので、その影響は広範囲におよびます。肌のトラブル、抜け毛、顔色が悪くなる、疲れやすくなる、食欲不振、頭痛、便秘、イライラ、集中力欠如も・・・。 鉄欠乏性貧血の場合以外は 鉄サプリは摂取すべきではありません。食物から鉄分を補う努力を。ビタミンC不足のため鉄分がうまく吸収されていないケースも多いので、Cをしっかり摂ることも心がけてください。 ちなみに、爪の先が下方向にカーブしている場合は、心臓、肝臓または、気管支の問題を暗示します。気になるようであれば検査を。 爪表面の凹凸、筋や線爪の縦筋は、全般的に健康状態が悪く、栄養素の吸収不良、鉄分不足などが考えられ、腎臓疾患の可能性も…。横筋は肉体的、あるいは精神的なストレスが原因。横の陥凹(ボー線)は、栄養失調、外傷、心筋梗塞などのあとに現れます。上下の降線は関節炎の傾向を示します。 爪表面がボコボコになるのは、リウマチ性関節炎の前兆とされます。 爪にあらわれる白い線は心臓病、高熱、砒素中毒などを表します。また、爪を横切る白い線は、肝臓のトラブルが疑われます。爪が伸びるにしたがって上に移動しない白い帯状の2本線は、低アルブミン血漿、たんぱく質不足のサインです。たんぱく質の摂取だけでなく、消化吸収にも気をつかってください。 その他にも・・・
病気の前兆を示す爪の状態はほかにも色々ありますが、今回はこのくらいにしておきましょう。自分の爪をじっくり観察し、何らかの異常を見つけたら、バランスのいい食事と同時に、不足している特定の栄養素を補ってください。外側からの手入れはもちろん大切ですが、爪は何よりも食事の影響を大きく受けることを、認識していただけたらと思います。 爪は健康のバロメター
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