酵素が腸を溶かす!? |
酵素サプリメントが製品化されて一般的に使われるようになったのは、1970年代に入ってからですが、消化酵素の経口摂取でこうした効果を上げるには多量摂取が必要なことから、酵素サプリメントの安全性は非常に厳しくチェックされており、酵素を摂ることによってご質問のようなことが起こることはありません。 酵素サプリメントを飲むことにより胃腸がただれたり、潰瘍ができるということはありえませんが、他の要素、たとえば多大のストレスに見舞われ、胃の粘液がまともに作れないような状態に陥って胃炎をおこしたり、潰瘍ができることはあります。そのような状態のときにHCl(塩酸)が含まれた酵素サプリメント(ウルトラ酵素には含みません)を摂ったりすると、潰瘍を悪化させ、それこそ「胃を消化」するような事態は起こりうるでしょう。 ちなみに、潰瘍の治療にも消化酵素(もちろんHCl抜きのもの)は使われているのです!酵素サプリメントが消化器官そのものを消化するようなことがあるのなら、このような治療が行われるわけありませんね。
加熱や加工によって食物酵素をすべて破壊してから食べるような食生活では、その消化負担はすべて膵臓にかかってきます。膵臓は事前消化されていない食品を分解しようと一生懸命働き、リパーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼなどの消化酵素を多量に分泌し続けなければならないため、常にオーバーワークになっています。本来の能力以上に働かされる膵臓は肥大していき、膵炎などのトラブルにも当然つながってきます。このような事態を防ぐには、膵臓が消化酵素をあまりつくり出さなくてもいい状態をつくるしかありません。 新鮮な野菜や果物、生の肉や魚類だけを食べていれば、これらに含まれる食物酵素が自らを消化するため、膵臓は余分に消化酵素を作る必要はなく、なんの負担もかかりません。しかし、現実にはすべての食品を生のまま食べるという食生活を続けるのは不可能でしょう。そこで、酵素サプリメントの出番です。酵素サプリメントを食前に摂れば、加工食品や加熱した食品を食べていても、生食を食べたときと同様、本格的な消化活動が始まる前の事前消化がおこなわれ、膵臓の負担は軽減されるのです。
また、麹菌アレルギーある人は当然、摂取できません。醤油や味噌には麹菌が使われていますので、これらを使ってなにかトラブルを起こすような人は、酵素サプリメントも使えません。 |