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NHK「あさイチ」でとりあげられた

【酵素】
その、≪マチガイ≫と≪ホント≫


グレープフルーツを指さす女性4月23日朝に放映されたNHK「あさイチ」という番組内で、酵素に関してとりあげられ、愛知学院大学の大澤俊彦教授が述べた内容にショックを受けたかたも多いのではないでしょうか?そこで今回は、番組内での酵素についての発言を検証しつつ、今、巷を駆け巡っている酵素についての誤解を解いていきたいと思います。

発言1 酵素は70℃で失活し働かなくなる → ×

教授は「酵素は30〜60℃まで活性化し70℃以上で働かなくなる。それ故、少し加熱(70℃)した方が良い」というのですが、その根拠として示したのは、キウィ(果物)のタンパク質分解酵素のグラフでした。

タンパク質分解酵素だけでも9千種類以上あり、そのほとんどが48℃〜53℃で壊れはじめます。たった一種類の酵素の例をあげて、あたかもすべての酵素がそうであるかのようないい方で、「加熱して食べたほうがいい」と断言するのは、おかしいですね。

酵素活性もともと植物酵素(キウィ、パパイヤ、パイナップルなどに含まれるタンパク質分解酵素)は、体温より高い温度で活性が最大になります。従って植物酵素であれば、サプリとして使用するより、教授がいうように、調理の下処理などで使うほうが適しているかもしれませんね(ちなみに、麹菌など菌性の酵素は体温で活性が最大になるのでサプリとして◎)。でも、加熱調理するより生食のほうが健康上のメリットがあることは多くの事例で確認されています。

発言2 胃酸で酵素は分解して働かなくなる → ×

酵素はここで働く「酵素の働きは、PH5〜7で働く胃のなかに入ってしまうと 酵素そのものが分解されてしまうので酵素摂取の効果はない」とのことで示されたのが、またキウィのグラフ。

多くの酵素がPH5〜7で働くのは確かです。だからといって、酵素が胃のなかで分解されてしまうわけではありません。

強い酸性の胃のなかで、ほとんどの酵素は不活性になり、働きません。ただ、すべての酵素が働けなくなるわけでなく、たとえば、【ウルトラ酵素】に含まれる麹菌酵素は、pH2の強い酸のなかでも活性を保ちます。また、酵素によっては胃のなかで活性を失っても、pH5〜6で再び蘇り、腸で働くものもあります。

発言3 酵素をとる意味はない  → ○ and/or ×

発言2でみてきたように、「胃酸で分解されてしまうから、酵素は外からとる意味がない」といえば、明らかに間違いですね。分解されませんから…。

でも、酵素を外部からとる意味があるかないかということになると、一概にはいえません。どのような目的で酵素をとって(とろうとして)いるかによるからです。

「体内(代謝)酵素を補うため」ということであれば、野菜や果物を生で食べたり、生ジュースや酵素飲料などを飲んだり、発酵食品であるヨーグルトを食べるなどをしても、ハッキリいって意味はありません。“体内で働く酵素”を外部(口)から直接補うことはできないからです。

酵素じゃなくても、「酵素」。酵素を補えるわけはない

まず、知っておいていただきたいのは、現在、多くの方が「酵素」と思って飲んでいる「酵素飲料(ペースト状、カプセル状を含む)」は、野菜や果物を発酵させたもので、ビタミンやミネラルなどの栄養素は補えても、「酵素」そのものではないし、酵素を補うことはできないということ。日本で販売されている、ほとんどの酵素サプリも同様です。

にもかかわらず、各メーカーは、「酵素は生命にもっとも大切」「酵素を補おう!」とPRをつづけ、また、酵素についてよく分かっていない人たちがブログなどで誤った酵素談義を展開し、ほとんどの人が、「酵素を飲んだり、生食で酵素は補える」と思いこむようになってしまったのでしょう。

もともと酵素じゃないものを飲んだり、食物に含まれる酵素をとったところで酵素が補えるわけはありませんから、大澤教授が「酵素をとる意味はない」といいたい気持ちは、わかります。

事前消化のために酵素が必要

直接代謝酵素を補うことにはなりませんが、食物酵素の多いものや酵素サプリをとることには、非常に大きな意味があります。それは、「事前消化」に役立つからです。

口にした食べものは、本格的な消化活動のはじまる前に、胃の上のほうでしばらくとどまり、食物のもつ食物酵素によって事前消化が進みます。

事前消化がキチンとおこなわれれば、膵臓は余分に消化酵素をつくりだすという重労働から解放されます。また、消化酵素づくりに必要なエネルギー、原料となるアミノ酸、ビタミンやミネラルなどの消耗は抑えられ、他の代謝に支障がでなくなります。つまり、体のあらゆるトラブルの回避/改善が見込めるということ。

ただ、生の食物に豊富に含まれる食物酵素は、基本的に自己消化はするものの、他の食物を分解する酵素はもっていません。加熱した食品を食べた場合、事前消化は進まないということです。調理・加工品ばかり食べている現代人には、一緒に食べた他の食品を事前消化してくれる別の「酵素」が必要ということになります。

食品の事前消化に理想的な酵素とは

事前消化のために外部から補うことのできる唯一の酵素が「消化酵素」です。米国で「酵素サプリ」といえば消化酵素を指しますが、日本では事情が違います。日本には独得の法規制があり、消化酵素はサプリとしては販売できないのです。(医薬品の消化酵素とは厳密には異なるのですが、お役所は同一のものとみなすんですね)

従って、日本で「酵素サプリ」といっても、ほとんどが野菜や果物の発酵液で、米国の酵素サプリとは、まったく別物。事前消化のための酵素は補えないのです。

ただ、ウルトラ酵素の原料である麹菌は、多くの消化酵素つくりだすという、素晴らし性質をもっています。しかも、麹菌の組みあわせによりpH2〜11で働くので、米国の酵素サプリ同様の作用が確認できます。ウルトラ酵素を日本に輸入できるようになったいきさつは、機会をあらためてお話ししますが、おそらく、これだけのパワーがあり、事前消化に適した酵素サプリは、日本では他にないはずです。

食物酵素/消化酵素は胃・腸内でこう働く
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