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健康になるための

食事法こそがダイエット


日本では、「ダイエット」という言葉は、食事を減らしたり、エクササイズやマッサージなどによる外部刺激など、すべてひっくるめて、「やせる」という意味で使われます。でも、これって大間違い。この言葉の本来の意味は、「健康になるための食事療法」。減量のためはもちろんですが、糖尿病や痛風、アレルギー体質改善などのための食事療法・・・これらすべて、ダイエットなのです。

健康レベルの向上にまず目を向ける

やせるためのダイエットを繰り返しては、リバウンド。そのたびにより太りやすく、やせにくい体をつくるばかりか、健康からも、どんどん見放されていく…。そんな人があまりにも多いように思えてしかたありません。

私の元には、毎日多くのダイエット相談が寄せられますが、「やせたい」という彼女たちのほとんどが、体に何らかのトラブルを抱えています。「やせたいと思う前にすべきことがあるでしょ!」と、叱りつけたい衝動にかられることもしばしば。考えるべき方向が、大きくズレています。

本来の意味で「ダイエット」をとらえれば、まず健康レベルの向上に目を向けるべきであることは明白。体内の酵素がスムーズにつくられ、まともに働くための栄養条件をしっかり整える。それにより、健康レベルアップすれば、体内は活発に働くようになり、体のトラブルは解消。代謝の滞りがなくなれば、体中に蓄積した余分な脂肪の燃焼もはじまります。スリムで健康、輝くばかりのナイスボディが実現するのです。

これこそ本来ダイエットのあるべき姿。目先の体重減を追っている限り、ダイエットの成功はあり得ないばかりか、体のトラブルも悪化する一方です。

酵素は、やせ薬ではない

「減量目的でウルトラ酵素を飲む場合、倍飲んだら倍の効果がありますか?」

先日、そんな質問が飛び込んできました。どこかで酵素の「ダイエット効果」を耳にしたのでしょう。酵素を「やせ薬」的イメージでとらえていたのかもしれません。

酵素は、倍飲むことにより、倍のダイエット効果を発揮するというものではありません。もともと、「飲めばやせる」というような「やせ薬」的効果があるわけでもありません。

ダイエットに酵素を使用する第一の目的は、栄養素のスムーズな吸収をサポートし、細胞がしっかり働ける状況をつくること。そのための酵素摂取量は、食事の量や食べるもの、その組み合わせ、調理法などによって調整すべきです。食事量が多かったり、タンパク質や脂肪が多い食品、油をつかった調理法のものを食べるような時には酵素量を増やし(1回2〜4粒)、食べる量が少ない時、生ものを食べるようなときには量を減らす。それが原則です。もちろん、空腹時にも飲むようにすれば、デトックスによるダイエット効果アップは期待できます。

吸収に目を向ける、逆の発想

「栄養素の吸収のサポート」というと、「痩せるどころか、太りそう」なんて、思った人も多いのではないでしょうか?

「ダイエット」といえば、カロリーカットが基本ですから、食べる量を減らすか、吸収を阻害するという二つの考えかたをするのが普通です。人気のダイエットサプリメントも、「食欲を抑える」、「糖の吸収を阻害」、「脂肪分解酵素の働きを抑制」など、無理な食欲抑制や食べたものを吸収させないようにしたり、無理に排泄させ、必須栄養素まで体に入らないように考えたものばかりです。体の要求に逆らうわけですから、健康レベルを下げることはあっても、健康のレベルアップにはつながりません。本来のダイエットの意味から外れます。

でも、酵素を使用するのは、それとはまったく逆の発想です(健康のレベルアップと考えれば順当な発想ですが…)。

太るのは、代謝に必要な栄養素の摂取がたりないか、吸収がうまくいってないか、体内できちんと有効活用されていないかなのです。太った人の70%は「カロリーの摂りすぎではない」というデータがあります。体内(代謝)酵素が働くために必要な栄養素が不足しているのです。もちろん肥満遺伝子の影響やホルモンバランスの崩れということもあるでしょうが、そうしたことでさえ、体内酵素の働きに必要な栄養条件が整っていれば問題にならないはずなのです。

あとの30%は無駄なカロリーを摂り過ぎたために太った人。でも、やはり必要な栄養素は不足しているのです。タンパク質や糖質の分解酵素を多くもっている人ほどやせていて、消化酵素レベルが低い(つまり、糖や脂肪、タンパク質などをうまく消化吸収できない)人ほど太っているという研究結果もあります。

食べ物を口にするたびに、必要な栄養素とともに酵素サプリを補い、良好な消化吸収を目指せば、バランスの崩れかかった体、余分な脂肪を蓄積してしまった体は、急ピッチでバランスをとり戻してくれるのです。

作用を相殺するダイエット商品と併用しない

市場に出回っているさまざまなダイエット製品と酵素サプリの併用に関する質問も最近増えています。N・S・Sの取り扱い製品は相性を考えてつくられていますので安心してお使いいただけます。しかし、他のダイエット製品の場合、すでにお話ししたように、酵素サプリとは、まったく逆の考え方でつくられているもののほうが多く、注意が必要です。

たとえば、キトサンは、栄養素の吸収阻害のために摂取するサプリ。吸収のための酵素サプリと吸収阻害のキトサンを一緒に摂れば、互いの効果を相殺し、摂取の意味がなくなってしまいます。

効果のありそうなものを一緒に摂れば、さらなる効果が得られるというわけではありません。相乗効果をひきだし、よりパワーアップするサプリの組みあわせはありますが、少なくとも酵素サプリと阻害系サプリとの相性は最悪。絶対に併用しないことです。もっとも、ダイエットの本来の意味を理解すれば、こうしたものに手をのばすことはないはずですが・・。

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