THE REQEST 第12回関節痛について教えてください。痛みがひどく、夜眠れないときもあるのです |
慢性関節リウマチと変形性関節症最近、若者でもヒザなどの関節に痛みを感じる人が増えているそうです。 関節痛で一番こわいのは慢性関節リウマチですが、同じように関節に痛みを感じるものに変形性関節症があります。 慢性関節リウマチは免疫の働きと関連している関節包と髄膜の病気、変形性関節症は軟骨の病気ですから、両者はまったく違う病気です。 しかし、リウマチにしろ変形性関節症にしろ、日々の食生活、栄養素の摂取や吸収力の問題が大きく関わっていることにかわりありません。 以前、目黒のクリニックで血液栄養分析をしているときには、リウマチとの診断を受けていた人も、変形性関節症との診断を受けた人も大勢きていました。私自身、ほぼすべての分析に立ち会いましたが、リウマチの場合も変形性関節症の場合も、おどろくほど生血液の状態は似ていました。 栄養条件を整えることで改善私のような血液栄養分析士は、病気の診断や治療、処方などは一切しません。単純に画面に映し出される血液の状態を理想に近づけるため、食事からの栄養素の摂り方などのアドバイスをするのですが、痛みがひどくて夜も寝られないという人でも、食事法やサプリを含めた栄養素の摂りかたひとつで血液の状態は改善するものです。 慢性関節リウマチで、まったく鉛筆をもてなかった人がスラスラ字をかけるようになったり、病院を渡り歩き、行く先々で「老化だからあきらめろ」といわれ続けていた人のひどい痛みが消えた、というようなケースに、多々遭遇しました。 軟骨を変性させない栄養条件結論から先にいってしまうと、リウマチでも変形性関節症でも、良質タンパク質、酵素サプリ、ビタミンC、OPCプラスは最低限必要です。 変形性関節症は軟骨が変性することからおこります。軟骨にはプロテオグリカン集合体という巨大分子が、コラーゲンに結合した形でたくさん含まれています。プロテオグリカン集合体は、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸がくっついた構造をしていますが、これが壊れたり、その分子数が減ったりすることで、軟骨の変性がおこります。であれば、集合体の破壊を防ぎ、逆につくるための栄養条件を整えればいいということ。 材料はタンパク質・糖質であることは間違いありませんから、まずは良質タンパク質。なかでも硫酸の原料となる含硫アミノ酸を多く含む卵は欠かせません。タンパク質をしっかり体内で有効利用させるために、酵素サプリも必要になります。 多糖体をつくるにはビタミンAが、また、ヒアルロン酸を分解する酵素を抑制するためにはビタミンCが必要です。さらに、関節には活性酸素除去酵素が少なく、酸化しやすいという弱点をもっているので、OPCのような強力な抗酸化栄養素も必須でしょう。 慢性関節リウマチの場合は?リウマチのメカニズムについては不明な点が多いとはいえ、膠原病の仲間ですから、根底にタンパク質とビタミンC不足があるはず。これらをきちんと補うとともに、活性酸素対策として<OPCの摂取がすすめられます。 リウマチの患者さんは栄養状態の悪い人ほど症状もひどいのですが、食事内容が悪いわけではなく、むしろ吸収に問題があるようです。また、食物過敏症が絡んでいることが多くの研究で明らかですので、栄養素がしっかり消化分解され、確実に吸収されることを目指すための酵素が必須です(食前および空腹時)。さらに、オメガ3とオメガ6(プリムローズ)の脂肪酸、パントテン酸、銅、亜鉛などの補助にも目を向けてください。 濃縮サメ軟骨に大きな期待M・M・P抑制物質、U型コラーゲン、コンドロイチンなどを含む濃縮サメ軟骨エキスが、慢性関節リウマチ、変形性関節症いずれにも効果があることが最近の研究で明らかになっています。ちなみにラクな〜るは、濃縮サメ軟骨(100%)を高含有。さらにMSM、グルコサミン、酵素も加えられ、どんな関節痛にも効果を発揮してくれます。 こうした栄養条件を整えつつ、適度な運動を心がけてください。軟骨には血管がないので、重要な栄養物質をとりこませるには、圧縮と膨張をくりかえすことが必要です。 |