酵素パワーを味方につけて |
昨今、【酵素】という言葉が、あたりまえのように使われるようになりました。 酵素は「ダイエットにも健康にもいい」と、よく耳にしますが、あなたは、酵素を正しく理解しているでしょうか?巷では酵素に関する、ありとあらゆる情報が飛び交っています。でも、間違った情報も多く発信されています。 自分の健康は自分で守るしかない現代。美と健康のカギをにぎる酵素について正しく理解し、若々しく美しい、健康ボディを目指しましょう! 酵素パワーに目を向け健康的な毎日に!生命にとって、なくてはならない酵素。若々しさ、美しさ、免疫力、自然治癒力…すべて酵素パワーがあればこそ。 体内では、タンパク質の合成、エネルギーの生産、不要物質の排泄、組織の修復や再生など、何千種類もの代謝がものすごいスピードで、休みなく遂行され、生体が維持されています。これらすべての代謝を担っているのが酵素です。 酵素がなかったら私たちは一瞬たりとも生きていられません。酵素がなければ、吸収したり、栄養素を体内に運びこんで加工したり、貯蔵することもできません。酵素がなければ、筋肉は動きません。脳も正常に働きません。解毒作用もストップしてしまいますから、老廃物もたまる一方。ホルモンも神経伝達物質もつくれず、物を見たり、聞いたり、考えたりすることすら、酵素なしにはできないのです。 体内のすべての働きに関わる酵素ですが、現代栄養学では、「食物から酵素をとる必要はない」としています。酵素はタンパク質なので、原材料となるタンパク質を十分にとっていれば、体内でつくられるとされているからです。
加熱、加工が食物酵素を壊すガンや脳卒中、心臓病や糖尿病・・・こうした疾病は、人間と人間に飼育された動物のみに発生し、野生の動物にはみられません。 野生動物と私たちとの一番の違いといえば、「食」。野性の世界では肉食動物も草食動物も、その生活圏で手にはいる自然の産物を、生のまま食べています。人間は、工場で加工された食品や、加熱調理した食品中心の食生活です。この自然の理に反した食生活こそ、大きな差をうみだすのです。 野菜でも肉でも、魚でも、自然のままの食物には酵素が豊富に含まれます。植物も動物も生き続けるために酵素が必要だからです。 しかし、酵素は熱によって壊されてしまいます。48℃で酵素の破壊ははじまり、温度が高くなるほど短時間で活性は失われます。たとえば、70℃の加熱では、2分間で半分の活性が失われ、10分程度で酵素は完全に消滅…。 加熱ばかりでなく、化学肥料や農薬の使用、添加物の使用、精製、貯蔵、フリージングなどでも酵素は破壊されます。 人間は、自然の意に反して、神様が食物のなかにつくってくれた酵素をわざわざ壊して食べることで、自ら病気になりやすい体をつくっているのです 食物酵素が消化の負担を軽減でも、なぜ、食物酵素を壊さないまま食べることが、健康につながるのでしょう。ズバリ、【事前消化】がそのキーワードです。 噛むことからはじまって、食べ物が消化され、体内に吸収されるまでの一連の消化活動には多くの消化酵素が必要で、その酵素づくりに体は重労働を強いられます。消化吸収により栄養素を確保しないと生命は維持できませんから、体は消化酵素づくりを優先します。この時、多くのアミノ酸、ビタミン&ミネラル、そしてエネルギーが使われます。 本来、人間(動物)の体は、1〜10まで、自分の消化酵素に依存した消化活動をするように設計されていません。本格的な消化活動がはじまる前に、食物に含まれる酵素が自らの消化をすすめてくれることで、体の酵素づくりの負担は軽減し、多くの栄養素やエネルギーが節約されることになるのです。 食物酵素がないと体は大混乱酵素が含まれない、あるいは調理などで酵素が壊れた食品を食べた場合、事前消化はおこなわれません。すると膵臓は本来もっている能力以上に消化酵素をつくらなければならず、大きな負荷がかかります。余分な消化酵素づくりのために、体は他の代謝に使われるべきアミノ酸やビタミン&ミネラルなども動員せざるを得なくなります。 体内では、休むことなく何千という代謝がおこなわれているのですが、そのために必要な栄養素やエネルギーが、消化のために"盗まれ"、どんどん使われてしまったら、どうなるでしょう? 原材料(アミノ酸)不足では酵素はつくれません。ビタミンやミネラルなどのサポーター不足では、酵素はまともに働けません。脂肪代謝、糖質代謝、タンパク質代謝ほか、さまざまな代謝に支障がでて、あらゆる体のトラブルにつながっても不思議ではありません。免疫力や自然治癒力の低下とともに、若さが失われていくのも当然でしょう。 酵素をうまく補おう!いつまでも若々しく健康的に過ごせるかは、いかに食物に含まれる酵素を利用し、消化の負担を軽減できるかにかかっています。 野生の動物のように生食オンリーの生活に徹すれば、病気とは無縁で過ごせるかもしれません。でも、現実的ではありませんよね。 生ジュースを一日数杯飲む、生食の比率を増やす、よく噛んで食べるなどは消化の負担軽減につながります。さらに、酵素サプリで食品に欠如した酵素を補うことができればベストです。 食事前にはもちろん、何かを口にするときに、かならず一緒に酵素を補うようにすれば、体は消化酵素づくりの重荷を軽くできるばかりか、栄養素の良好な吸収にもつながります。"若々しい"ナイスボディを維持しましょう! |
酵素についてあなたの |
ダイエット、健康、美容。N・S・Sでは日々多くのご質問が寄せられますが、中でもダントツにご質問の多いのが、「酵素」。 酵素情報は巷にあふれ、何が正しく何が間違っているのかが分からない方も多いのかもしれませんね。 そこで今回は、酵素についての疑問にお答えしていきます! Q.冷凍食品に酵素はあるの?温度が低いところであれば、酵素活性が弱まっているか、完全に止まっているかのどちらかです。自然解凍をしても、ビタミンCやβカロチンなどが壊れてしまうように、すべての酵素がもとに戻るということはありません。(ただ、マイナス73℃でも活性がある酵素もあるのだとか…) もちろん、加熱調理してから冷凍されているものは、当然酵素は壊れています。酵素豊富な食生活をめざすなら、できるだけ自然の状態で、生のまま食べるのがベストですね。 Q.発酵食品は酵素の無駄づかいを防ぐ?発酵食品とは、酵素の働きによって「事前消化」されている食品のこと。普通は、酵素豊富な食物を口にした場合、胃の上部で、その食物のもつ酵素が自分自身を消化しはじめます。 発酵食品の場合には、口に入れる前にある程度分解されているため、それほど消化に負担がかからないということから、酵素の無駄づかいを防ぐことができると考えられます。納豆、塩辛、ぬか漬け、キムチ、味噌、ヨーグルトなど、発酵食品を食生活にうまくとりいれたいですね。 Q.食べる順番を変えれば酵素の節約になる?もちろん、酵素の節約になるでしょう。食べたものがスムーズに最小限の消化酵素で分解処理されるためには、消化に時間のかからないものから先に食べ、時間のかかるものを後にするのが理想です。 理想的な食べる順番は、 Q.食事中に水分をとるのはよくない?「食事中は水分をとるべきではない」と、よくいわれますね。野菜や果物、パンのようなデンプン質を食べるときには問題ありませんが、タンパク質食品を食べるときには、水分摂取には気を遣っていただきたいもの。 タンパク質分解酵素は酸性環境で活性化するので、タンパク質を消化するためには胃酸が不可欠です。 水分をとると胃酸が薄まり、酵素の働きが邪魔されてしまいます。そうなると、長い時間胃にとどまるか、十分に分解されないまま流しだされることに…。これではタンパク質の分解は完了しないので、健康上さまざまなトラブルが発生してきます。 タンパク質食品を食べる場合には、食事中、食後2時間程度は水分を控えるのがベストです。 Q.酵素の働きを阻害する食品を教えて!アルコール、カフェイン、野菜や果物の残留農薬、食品添加物は、酵素の働きを阻害し栄養素の吸収を妨げるといわれています。 また、木の実、種子類、豆類などには、「酵素抑制因子」が含まれます。酵素抑制因子は消化活動を阻害し、タンパク質などを体に吸収できなくしてしまいます。 これらを壊さないまま食べつづければ、さまざまなトラブルにつながります。酵素抑制因子は、熱を加えることで壊れますが、同時に酵素も壊れます。しかし、貴重な栄養素も豊富なのでうまくとりいれていきたいですね。 Q.酵素飲料では、消化できないって本当?酵素飲料は、何十種類もの野菜やフルーツ、海藻やキノコ類などを原料とし、酵素の力を利用してつくりだした「発酵食品」です。 ビタミン・ミネラルの補給には、とっても優れていて、健康にいい飲み物であることは間違いありません。しかし、残念ながらこれを飲んでも、体内の酵素そのものを補えるわけではありません。また、一緒に食べたものを消化分解してくれるわけでもなく、体の消化酵素を節約するために必要な「事前消化」に役立つわけでもないのです。 Q.外部から酵素を補う必要はないの?酵素の浪費を防ぐためには、よく噛んで食べる、食べる順番に気をつける、酵素を阻害する食品・飲料を口にしない、一日の食事の50%〜75%を生食にする、などが必要といわれます。すべてを完璧にできればいいのですが、現実的に、すべてを実践するのは難しいでしょう。だからこそ、外部から酵素を補うことも必要になってきます。 |