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酵素の働きを阻害する
食品や飲みものに気をつけよう

酵素の働き私たちが何か食べると、アミラーゼやリパーゼ、プロテアーゼなどの消化酵素が膵臓から分泌され、食べものを分解し、体が吸収できるようにしてくれます。本来、酵素豊富な食物を食べていれば、食物に含まれる酵素が食物自体を事前消化してくれますので、体は消化酵素をめいっぱいつくりだす必要がありません。

しかし、加熱調理することで、食べものに含まれる酵素は100%破壊されてしまいます。工場で加工された食品には酵素はありません。こうした酵素が欠如した食品ばかり食べていると、体は必要以上に自ら消化酵素をつくりださなければならず、膵臓はヘロヘロになっていきます。

追いうちをかけるように、アルコールやカフェイン、野菜や果物の残留農薬、食品添加物などは、酵素の働きを阻害し、栄養素の体への吸収を妨げます。

また、木の実、種子類、豆類などには、「酵素抑制因子」が含まれ、これらを壊さないまま食べつづければ、ただでさえ疲労困ぱいの膵臓は、さらなるオーバーワークを強いられ、さまざまな体のトラブルにつながります。

酵素抑制因子対策に
スプラウティング

加熱で酵素が壊れる「酵素抑制物質」は熱を加えることで壊れますが、すべてが壊れるわけではありません。しかも熱することで、そこに含まれている豊富な酵素も壊してしまうというデメリットもあります。

そこで、ローフードダイエットでは、木の実、種子類、豆類は、「スプラウティング」(発芽)を、すすめます。

おなじみの貝割れ大根はスプラウティング野菜。最近では、ブロッコリースプラウトをはじめ、いろいろでまわっていますが、本来、種子類、豆類、穀物類などは家庭で発芽させて食べるのが基本です。

これらは発芽させることにより、酵素の作用とともに栄養価がぐ〜んとアップします。発芽がはじまると、分解酵素が増え、大事にしまい込まれているタンパク質は、アミノ酸やペプチドに分解されていきます。

実際、発芽中には酵素活性は何倍にもなります!麦の場合、タンパク質解酵素活性は発芽させない状態と比べて15倍にも!また、食材に含まれるビタミン・ミネラルも増え、体内に吸収されやすくなります。

料理に使用するときには、スプラウティングさせずに、ソーキングといって、水に8〜12時間浸す方法もありますが、ナッツ類、種子類豆類など、そのまま食べた〜い!という場合は、フライパンで煎る、ローストするなどして熱を加え、かならず阻害物質を壊してから食べるようにしてくださいね。

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