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怖いぞ、紫外線の害!UV&活性酸素対策で老化を防ごう!

紫外線ケア&活性酸素対策で老化を防ごう!

紫外線ケア&活性酸素対策で老化を防ごう!

近年は地球温暖化で夏はますます暑く、オゾン層の破壊で紫外線も強烈に降り注いでいます。紫外線によるお肌や目のダメージのみならず、酷暑に熱帯夜、さらには長引くコロナ禍がストレッサー(ストレス要因)となり、体内では毒性の強い活性酸素が暴れまわります。

活性酸素は、細胞膜を酸化して細胞の機能を阻害したり、身体の重要なタンパク質を働けなくしたり、細胞核内の遺伝子DNAにまで損傷をあたえ、表面的な老化はもちろん、体内の老化まで促進してしまいます。

今回は、この強力な活性酸素を発生させる「紫外線」にスポットをあてましょう。

 紫外線は細胞に深刻なダメージを与える

紫外線のリスクを考える場合、光に曝されやすい皮膚や目が、まず標的になります。紫外線の強烈なエネルギーは活性酸素を発生させ、細胞に化学変化をおこし、遺伝子DNAにまで損傷を与えます。日焼けのみならず、皮膚がん、白内障、免疫機能低下による感染症の発症なども引き起こすのです。

太陽光のわずか5~6%でも、紫外線の影響は深刻

地上に降り注ぐ太陽光には、目に見える可視光線と、目に見えない紫外線と赤外線が不可分的に含まれています。可視光線と赤外線が太陽光の大部分を占め、紫外線は、太陽光のわずか5~6%にしかすぎません。でも、この目に見えない紫外線は、私たちに益(ビタミンD3の生成反応-骨の健康に必須)とともに、大きな害(DNA損傷反応-老化の元凶)をもたらす両刃の剣なのです。

地上に届く紫外線量は、冬より夏、朝夕より昼(10時~15時)、北海道より沖縄、海抜の低いところより高い所(高原)で増加します。

紫外線には、波長の長い順に「UVA」「UVB」「UVC」と3種類あり、波長が短いほど、そのエネルギーは強烈になります。地上に到達する紫外線はUVAとUVBで、A波、B波とも呼ばれます。波長がいちばん短いUVCには、殺人光線という恐ろしい別称がありますが、地上10~50kmの上空をおおう成層圏オゾン層で遮断され、人間の生活圏には届きません。

オゾン層はこのUVCを遮断すると同時にUVBの影響も弱めてくれています。しかし、オゾン層の破壊が進行する近年、より多くのUVBが降り注ぐようになってきており、身体への影響がより深刻になりつつあるのです。

紫外線(UVB)が日焼け(サンバーン)を起こす

UVBは表皮でダメージ、UVAは真皮まで


UVBは、上空のオゾン層などで大半は吸収されてしまいますが、エネルギーはUVAの600~1000倍と強いため、皮膚に炎症を起こし、日焼け(肌が赤くなるサンバーン)を起こし、光老化(シミやシワ)の原因に…。皮膚の細胞内にあるDNA遺伝子を傷つけ、皮膚がんの原因にもなります。

ちなみに、オゾンが10%減少すると、UVBは3倍に増加し、DNA損傷は現在の10~15倍にも増加すると予想されています。さらに、30%の減少では、UVBが30倍以上増加。さらにオゾン層の破壊が進めば、UVCまでもが地上に届く可能性が現実問題になりかねないといいます。ちなみに、日本人の皮膚がん率は、30年前に比べ約10倍増えています。

紫外線(UVA)は真皮までとどいて、肌の弾力を奪う

UVBは、皮下0.1mmまで2~8%透過しますが、0.5mmより深くには届きません。
一方、波長の長いUVAの透過率は、皮下0.1mmで50~60%で、徐々に低下しながら、真皮にまで到達します。

真皮というのは、肌の弾力やハリに欠かせないコラーゲン、エラスチンや、肌のみずみずしさの保持に必要なヒアルロン酸を生みだす線維芽細胞が存在するところです。これら3成分は加齢とともに減り、肌の弾力やハリを失わせ、その結果シワやたるみがあらわれます。UVAは、サンバーンこそ起こしませんが、この一連の加齢による自然老化を、強制的に加速させてしまうのです。

紫外線により活性酸素が発生、老化を促進!

紫外線の害を考えるとき、活性酸素の存在を無視することはできません。紫外線がとびきり強力な活性酸素を発生させ、光老化や皮膚がんの誘因となるからです。

たとえば、活性酸素は細胞と細胞の間を埋めているコラーゲンなどの結合組織を変性させてハリや弾力性を奪い、ヒアルロン酸やプロテオグリカンの分子も破壊し、保水性を失わせ、肌のみずみずしさを奪い去ります。

プロテオグリカンとは皮膚をつくっているさまざまな材料の中で、水を含むことのできる分子(コンドロイチン硫酸他)のこと。紫外線で活性化した酸素の攻撃によって、肌の弾力性と保水性は失われ、堅くなり、深いシワまで刻まれるようになってしまうのです。

影響は、皮膚の老化だけではない

紫外線によって発生する活性酸素は皮膚ばかりでなく、目の水晶体も攻撃し、水晶体タンパク質を酸化凝集していきます。最近増えている白内障は、UVBやUVA暴露が主原因といわれます。水晶体が周辺部から濁ってる白内障は、45歳くらいから始まります。

紫外線によって発生する活性酸素が恐ろしいのは、遺伝子DNAまでも攻撃し、損傷を与えるから。DNAはタンパク質の設計図です。その重要な設計図が傷つけば、細胞は、まともなタンパク質が作れなくなってしまいます。使えないタンパク質を量産するばかりか、腫瘍をつくりはじめることもあります。

こうしたダメージは長い年月をかけて、気がつかないうちに進行しますので、ある歳になったら惨憺たる有様!なんてならぬよう、今からしっかり気をつけたいものです。

 紫外線による老化の防止対策を徹底的に

紫外線により活性酸素が発生したからといって、みるみるシワだらけになったり、コテッっと死ぬことはありません。でも、紫外線/活性酸素の害は水面下で確実に積み重ねられ、ある日突然長年の累積が表面化。気がついたときにはすでに手遅れということになりかねません。

紫外線による老化に対する有効な予防法は:

  1. ムダな日焼けを避ける
  2. 紫外線で生じる活性酸素を素早く消去する
  3. DNA損傷を速やかに修復される条件を整える 

ということになります。

ムダな日焼けは避ける

ムダな日焼けは避ける

紫外線は、空気中の酸素分子やチリなどの微粒子にぶつかって散乱しやすい性質があります。つまり、屋内にいても、日陰にいても、日傘をさしていても、皮膚は紫外線にさらされてしまうのです。しかもUVAは曇りの日でも、雨の日でも、いつ何時にも貴方の皮膚を狙っています。

皮膚を紫外線の害から守り、若々しい肌を保つには、外出時はできる限り肌の露出を控え、UVカット素材を使った服やツバの広い帽子や日傘を愛用したいもの。日常的に使用するサングラスはあまり色が濃くない、UVカット加工をしてあるものを…。

太陽がでているうちはどこにいても紫外線の影響は避けられません。今日は雨だから、今日は外出しないから、と油断するのは禁物。雨の日でも快晴時の約30%の紫外線が降りそそぎ、屋内でも窓に近い場所では紫外線の影響を受けます。ですからUVケア製品をうまく活用したいですね。

UVケアー製品は

UVケア製品のSPF数値はUVBに対しての保護で、UVAのカット度はPAで表示されます。SPF15以上、PAの+表示が2個以上サンスクリーン、あるいはサンブロック(SPF50)を選び、かならずSPFとPA両方の表示があるものを求めます。

たとえサンブロックを使っても、紫外線を完全にカットすることはできません。また、ブロック効果は、時間の経過とともになくなるので、通常の活動では3~4時間ごとに、汗を多くかくときには頻繁に塗りなおす必要があります。

上からの重ね塗りはムラ焼けになるので、一度完全に洗い流してから塗りなおすのが理想です。ただ、塗り直しのたびに効果持続時間が短縮され、防御力も低下することを頭に入れておく必要があります。

UVケア製品で、かえってダメージが!

通常出まわっている日焼け止め類には、化学合成物質である紫外線吸収剤が2~3種類配合されています。これら合成物質はそれ自体に肌への刺激性があり、炎症を起こしやすく、当然、活性酸素も発生!

皮膚表面に広がっているときには紫外線を防ぎますが、時間がたって皮膚のなかに侵入すると、逆に紫外線を吸収。日焼防止のつもりが、知らないうちにシミやシワを増やすことになるので、ご用心!

また、唇は日光に対して特に敏感。口紅+紫外線は最悪コンビで、色素沈着ばかりか発ガンの危険もあります。口紅の下地にはかならずリップ用サンスクリーンを使って危険の回避を(外出時に常にマスク着用では、この心配はいりませんね)。

 うっかりの日焼けは、即行ケアで!

つい、うっかりの日焼けケア

海辺で、いつの間にか寝込んでしまった、太陽が出ていなかったので油断した等など、つい、うっかり、ひどいサンバーンをしてしまうことも時としてあるでしょう。そんなときの、即効ケア(民間療法)を紹介しておきましょう。

  1. なるべく早急に冷たいシャワーを浴びます。とにかく、まずは、流水で冷やすことが基本。保冷剤や氷を直接患部にあてて冷やすようなことはしないように。

  2. (準備にちょっと時間がかかりますが)約1リットルの湯にティーバッグ6個を浸し、濃い紅茶をつくって冷やします。布に冷たいお茶をたっぷり含ませて、炎症カ所にあてがいます。ラクになるまでくり返します。

    ◆ かなり悲惨な状態になっているなら
    :
  1. クラッシュアイスをボールタップリいれ、スキムミルク1リットルと大さじ1杯の塩を加えます。これに大きめに切ったガーゼをひたし、炎症をおこしている部分に10~15分湿布してから、圧の低いシャワーでながします。

  2. (もっと、簡単な方法としては)ベーキングソーダを水で溶いてペースト状にして直接肌に塗って、しばらくして乾いたら洗い流します。

※水ぶくれができていたら、流水で15分以上(できれば30分)冷やしてから、皮膚科の病院に…。 

  1. 暑い砂で足の裏をやけどしたら、トマトスライスを炎症場所にあてがい、ハンカチで固定。20分程度足を高くして休みます。

  2. ほてりがおさまってから、刺激のすくないローションなどを塗ってケア。ほてりがあるうちはローションやクリーム、オイル類を塗らないようにしましょう。

 光毒性のある食物・化粧品・医薬品を知っておこう

日焼け以外に紫外線で起こる皮膚障害として、「光線過敏症」というトラブルがあります。これは、なんらかの形でとりこまれた物質と紫外線との相乗作用で、主に日焼けをした時と同じような発疹・発赤・水泡・かゆみ・灼熱感・腫張・色素沈着(シミ)などが発現します。

光線過敏症には、2種類あり、ほとんどの場合、UVAの作用によるものです。

  1. 作用する物質が皮膚にある程度蓄積され、さらに紫外線にさらされることにより、理論上100%発現する「光毒性反応
  2. 特異な免疫機構を介して発現する「光アレル―生反応

ここでは、「光毒性反応」を起こす物質が含まれている食べ物や化粧品、医薬品などについてみておきましょう。正しい紫外線ケアのために、ぜひ覚えておいてください。

レモンやライム、香りの強い野菜

レモンやライム、香のつよい野菜類には光毒性が

美白イメージの強いレモンも、カクテルでお馴染みのライムも、「ソラーレン」という非常に強い光毒性物質をもっています。レモンやライムの他にもオレンジなど柑橘類、いちじく、セロリ、パセリ、人参など香りの強い野菜にも含まれます。

輪切りレモンをお肌につけるレモンパックはもちろん、ライムジュースやオレンジ、香りの強い野菜を摂取しつづけているだけでも、紫外線に反応しやすい肌になってしまいます。

ソラーレンは日光にあたるとたちまち変化する急性毒性に加え、シミの原因となる醜い色素沈着をおこします。肌に付着すると長時間残留するのが特徴で、最低でも3日間は残留するという実験結果もあります。

ダイエット甘味料

ダイエット甘味料にも光毒性が


ダイエット食品や清涼飲料水によくつかわれる人工甘味料にも要注意!太るからとダイエットコーラなど人工甘味料入り飲料水を飲んでいるようでは、ひどいシミの原因になりかねません。

ベルガモット油

柑橘系の爽やかな香りのベルガモット油は香水に使用されます。ところが日焼けの際のひりひりした痛みや湿疹、そしてシミの原因となります。香水をつけるときは成分を確認して。

デオドラント石鹸

汗の臭いが気になる季節には、デオドラント石鹸を使う人も多いでしょう。でもデオドラント石けんには光毒性の強いハロゲン化フェノール、その他の薬品が使用されていて、たちの悪い日焼けの原因になります。紫外線の強い時期には、香料なども含まれない無添加石けん、ふきん石けんが安心ですよ。

その他

さまざまな医薬品にも光毒性が!

向精神薬、筋弛緩薬、抗ヒスタミン約、抗菌薬、抗真菌薬、消炎鎮痛薬、高脂血症治療薬、前立腺肥大治療薬、光化学療法剤などで、光線過敏症を引き起こす薬剤は、数えきれないほどあります。

また、口紅や化粧品類、アイスクリームやジャムなどに使われる着色剤、ニベアやメンソレータムなどのスキンケア用品、さらには肌を保護するサンスクリーンにも光毒性がある成分が使われていることも…。これらを100%避けることは不可能ですから、普段から直接紫外線を浴びないように注意しましょう。

 活性酸素をすばやく除去する抗酸化栄養素!

活性酸素をすばやく消去する抗酸化栄養素

気温が高くなる日中はできるだけ外出を避け、外に出るときは帽子や日傘を利用し、日陰を歩くなどして紫外線をなるべく浴びないようにすることは、活性酸素を発生させないために最低限必要なこと。そうした外側からのガード/UVケアに加えて、夏場は内側からのケアがいつも以上に必要になります。

強い紫外線そのものが活性酸素を発生させますが、それに加え、暑さはストレス応答を引き起こし、活性酸素を多量に発生させます。こうした事態に対応するため、体内の抗酸化栄養素はどんどん消耗されていきます。発生する活性酸素に対応するために十分な抗酸化成分が体内に不足すれば、酸化ストレスにより、あなたの老化は急速に進むことになります。

活性酸素除去に働く抗酸化作用のある栄養素といえば、ビタミンCやE、カロチノイド、ポリフェノール類など。これらが含まれるカラフルな果物や野菜を積極的に摂りましょう。できれば生ジュースにして、たっぷり飲みたいもの。抗酸化栄養素の摂取は、UV対策の重要な一部です。

ビタミンCは、紫外線による酸化でおこるシワの防止、メラニン色素生成の抑制効果(シミの防止)や、コラーゲンの生成にも欠かせません。さらに、夏の暑さ他、ストレスで酷使される副腎を守るにもビタミンCは多量に必要になってきます。ビタミンCだけでも夏場は通常の2~3倍、アウトドアを楽しむ時には4~6倍の摂取を心がるといいでしょう。

生ジュースで即効ビタミン&ミネラルを補給

ビタミン・ミネラルや抗酸化力のある植物成分を多量、かつ、体内にスムーズにとり込んでいくには、なんといっても、ジューサーでつくる生ジュースがベストです。常に紫外線にさらされて育つ野菜や果物には、活性酸素を防ぐフィトケミカルがいっぱい。1日に大きめのコップ2~3杯飲むのが理想です。

カロテンが豊富、しかもエネルギーアップに速攻効果があるニンジンを、ほうれん草や小松菜などと一緒にジューシング。リンゴを加えると、さらに美味しくなります。

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生ジュースをつくるのが大変なら、果物はそのまま良く噛んで食べたり、野菜は、すりおろしたり、細かい千切りなどにしてサラダに加えて食べましょう。

生ジュースは最高のビタミン・ミネラルの供給源になりますが、野菜や果物からだけでは、どうしても多量に必要になるビタミンCの確保は難しいかもしれません。ビタミンCサプリを選ぶ際は、吸収されやすく、体内での有効利用率が高い、エスターCリポゾーマル・ビタミンCがおすすめです。なお、1日2000㎎以上にCを摂る場合は、必ず、ビタミンEも一緒にとるようにしましょう。

活性酸素除去酵素やダメージ修復に良質タンパク質が必須 

食欲が低下する夏は、そうめんなど、喉ごしのいい食品だけですませてしまう人も多いと思いますが、これはNG。ビタミン&ミネラルなどに加えて、この季節こそタンパク質をきっちり摂取しなくては、夏のダメージを防ぐことができません

活性酸素の害を防ぐ酵素づくりにも、活性酸素に攻撃されるコラーゲンやエラスチン他、タンパク質をどんどん作り替えて老化を防ぐにも、タンパク質が十分に必要です。ましてや、日焼けは多量のタンパク質の損失をともないます。修復には、やはり良質なタンパク質が必須です。

肉や魚、卵などの良質なタンパク質を、毎食、最低でも自分の手の平の大きさ程度は確保しましょう。ただし抱きあわせの脂肪には気をつけること。カロリーオーバーになりやすいばかりか、消化のために多くの酵素が必要になり、逆に体の負担になってしまいます。

また、高温調理は避けること。AGEs(糖化最終産物)が生成され、さらなる活性酸素の発生につながります。超良質タンパク質を確保できるホエイプロテイン・アイソレート(糖分や食品添加物フリーの製品をセレクト)などもおすすめです。

身体にさまざまなストレスがかかる夏場は、消化力が落ちているので、タンパク質食材と一緒に消化酵素サプリの摂取も考えたいですね。

なお、損傷を受けたDNAの修復には、核酸サプリが有効とされます。

地球温暖化やオゾン層の破壊の影響から、年々、夏の暑さが厳しく、紫外線が強くなっているように感じる昨今の日本。UV対策にしても、栄養管理にしても、毎日の小さな積み重ねが、中年期以降の健康&若々しさのキープにつながることをお忘れなく!


あなたが最高の健康を手にいれ、いつもハッピーで、ありますように・・。
 

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