ストレスは老化を確実に促進!!
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多くの方々にとって、3月、4月は一年中で最も大きな変化にさらされる時期。受験、就学、就職、退職、転勤、引っ越し、新たな人間関係…ただでさえ季節的要因、環境的要因が体のストレスになっているのに、生活上の変化はさらに大きなストレスとなり、体のあらゆる部分に影響を及ぼします。「ストレス」という言葉は軽々しく使われる傾向にありますが、実は、体内では大変なことが起こります。青酸カリの何倍ともいわれる強い毒が発生、大事な細胞やDNAを襲い、私たちから若さと健康を奪っていくのですから・・・。 現在社会において、ストレスなしの生活はないめまぐるしく移り変わる現代社会に生きている私たちは、大小の差こそあれ、毎日多くのストレスを受けています。受験戦争は母親にも子供にもストレスをかけます。夫婦、嫁姑、関係、友人、会社の上司、同僚との関わり合い、取引先とのトラブル、仕事上のプレッシャー、経済的問題、疎外感、町中の混雑、交通渋滞・・・右を向いても左を向いても、この世はストレッサーだらけ。複雑な現代社会の中、ストレスを経験しない人はいないといってもいいでしょう。自分にはストレスなんてないと思っている人でも例外ではありません。誰でも心身共にねじられた状態、つまりストレスを経験するものですが、誰でもがうまく対処できるとは限りません。 肉体的なものでも、精神的なものでも、体は一定レベルまではストレスに対応できます。たとえば、女性の過食の80%はストレスが原因といわれますが、軽いストレスでは、脳内のセロトニンという神経伝達物質が減ります。セロトニンが少なくなると、甘いものや炭水化物がどうしても欲しくなります。結局、甘いものを食べるとセロトニンレベルが安定。ストレス解消ができるのです。 短期間の軽いストレスの影響は、太る程度でそれ以上深刻な問題には発展しないでしょう。しかし、強烈なストレス、あるいは慢性的なストレスとなると、体はそれに対応しきれず、体内での破壊活動が始まります。 ストレス時には体内で活性酸素が大暴れ怒り、不安、恐怖、強い驚きなどのストレスを受けると、交感神経が急に緊張し、アドレナリン、ノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。すると、血管が収縮し、血圧が上がり、心臓や筋肉への血液供給が増え、脈拍が早くなり、防御態勢が準備されます。 このような状態が続くと体内の大きなダメージにつながるため、体は元の状態に戻ろうとし、酵素を出動させてホルモンの分解にかかります。ところがこの分解過程でヒドロキシルラジカルが発生します。これは、活性酸素のなかでも最も凶悪なテロ分子です。 活性酸素は「活発な酸素」を意味し、強い酸化力を持っています。この酸素が真っ先に酸化のターゲットにするのが体内の脂質。つまり細胞膜です。人間は細胞が沢山集まってできていますが、その細胞を包んでいる膜の主成分は天ぷら油と同じ「不飽和脂肪酸」。使い古して時間のたった天ぷら油は黒ずんで、いやな臭いがし、食べるとムカムカしたり、お腹をこわしたりしますね。これは、天ぷら油が酸素によって酸化したために起こるのですが、全く同じ変化が体内の細胞レベルで起こります。 活性酸素は細胞膜を酸化し、細胞内の小器官を襲い、酵素も働けないようにしてしまいます。生体内の重要な働きがストップすれば、壊滅的なダメージ、つまり生命危機を意味します。核内に大事にしまい込まれているDNAが酸化されたら遺伝情報が狂い、細胞は本来作るべきたんぱく質ではないものを作り始め、ガンの発生などにつながります。 活性酸素には酸化力の弱いものから、飛び切り強いものまで、4種類の仲間がいますが、飛び切り強い活性酸素であるヒドリキシルラジカルが、ストレス反応においては主役をつとめることになるのです。 さらに、ストレスの強度が一定の限度を超えると、体はステロイドホルモンを分泌してこれに対抗しようとします。このホルモンが作られるときにも、分解するときにも、ヒドロキシルラジカルが再登場。しかも、今度は、これまた強〜い酸化力を持つ仲間、一重項酸素と共謀して、体内破壊の悪事を重ねます。 強いストレス状態におかれると、私たちの体は何種類もの酸素毒によって、ダブルパンチ、トリプルパンチを浴びさせられることになるわけです。 早急にストレス解消法を見つけよう
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