意外にわかっていない、ビタミン&ミネラル |
何となくシャキッ!としない。病気ではないけど、なんか心身が不調。いろんなサプリを試しているけど、イマイチ効果が実感できない。そんなあなたは、ビタミン&ミネラル不足かもしれませんよ。 どこを見回しても食べ物があふれるこのご時勢。現代人のほとんどが食べ過ぎなのに、肝心の栄養素は不足気味。いかにも健康そうに見える人でも、栄養素の偏りで、代謝がうまくいかず、健康レベルを低下させているのです。酵素と協力して働くビタミン&ミネラル体内で何千種類もの酵素が休みなく働いてくれているからこそ、私たちは生きています。酵素がなければ、栄養素の調達はできず、体内でそれらを利用するために加工したり、貯蔵することもできません。筋肉は動かない。脳も正常に働かない。解毒作用も働かず、老廃物や異物がたまる一方。ホルモンはつくれないし、神経伝達物質もつくれません。ものを見たり、考えたりもできません。 私たちを含め、生きものは酵素の働きなしに一瞬たりとも生きられませんが、酵素がいくらあっても、ビタミンやミネラルと一緒にならないと、代謝が進まないって、知っていますか? 立派な家を建てようと、最高級の木材やタイル、ガラスなどをそろえ、一流の大工さんや技術者を何人も雇っても、それだけで家は建ちませんよね。大工さんの技術をいかすには工具が必要ですし、クギやボルト、接着剤などもキチンと揃っていなければ作業はすすみません。 体内も一緒。体をつくる建材といえば、タンパク質・糖質・脂質。これらの組みたてや加工を受けもつ大工さんといえば、酵素。工具がビタミン、クギ・ボルトなどに相当するのがミネラル。つまり、ビタミン・ミネラル不足では、体内の酵素は効率よく働けず、代謝過程は途中でストップ。ホルモンがつくれない、エネルギーが不足する、体を細菌、アレルギー、ストレス、化学物質など病気を起こす要因から守れなくなる等など、さまざまなトラブルが発生してくるのです。すべての細胞プラス特定の細胞でも必要DNAの暗号解きから化学反応を起こすまでの一連の作業、エネルギー発生、栄養素を別の物質につくりかえる作業などは、私たちの60兆にもおよぶ、すべての細胞で、休みなくおこなわれている代謝です。これらの作業を遂行する酵素をサポートするために、すべての細胞で四六時中ありとあらゆるビタミン・ミネラルが要求されます。 細胞には、インシュリンをつくる細胞、副腎皮質ホルモンをつくる細胞というように役割分担があります。各細胞が受けもつ作業によって、つくる物質は違いますし、原料も違い、化学反応も違うので、必要になるビタミンやミネラルも細胞によって違います。つまり、各細胞では個々の作業のための酵素のお助けマンとして、ビタミン・ミネラルが必要になってくるわけです。 すべての細胞で必要なビタミン・ミネラル+局所的に必要なビタミン・ミネラル。これらをあわせると40種類以上のビタミン・ミネラルが体内では必要になります。これらのうち一つでも不足すれば、体内の酵素は効率よく働けず、体のどこかに不調があらわれてくるのです。国の基準では、潜在的欠乏を防げない厚労省は健康な人が明らかに欠乏するのを防ぐ目安量として、エネルギー、タンパク質、脂質および20数種類のビタミン・ミネラルについて「所要量」を定めています。でも、所要量は健康を増進するレベルのものではなく、脚気や壊血病など、特定のビタミン不足で起こる古典的な病気を防ぐのに必要最低量を確保するもの。所要量を守っても、潜在的欠乏状態に陥り、多くの生活習慣病が進行することもわかっています。栄養士は所要量をベースにメニューづくりをする人。栄養士のような専門家がつくった、「バランスのいい」食事を毎日食べていても、潜在的欠乏は防げず、健康にはなれないということなのです。 農地や農法、流通、貯蔵などの問題で、農作物のビタミン・ミネラル含有量は20年前の何分の一、何十分の一といわれるほど減少しています。(今や、鉄分ゼロのほうれん草もある!)加熱による栄養素の変成や損失もあります。いくら「バランスよく」「毎日30品目」食べることを心がけていても、体に必要なビタミン・ミネラルの確保はできません。ましてや、ジャンクフードや外食中心の食生活をしている人は、ビタミン・ミネラルの確保は絶望的なのです。 まずは、マルチビタミン&ミネラルを栄養素は食事から摂るのが基本です。でも、悲しいかな。現代に生きる私たちは、食事をきちんとしていても、サプリメントに頼らざるを得ないのが現状です。 |