冷え性女性に多い悩み改善講座 第12回手足が異常に冷たくなり、寒いからと厚着をしてもいっこうに改善されない冷え性。さまざまな理由で血管の収縮や働きが悪くなり、血液の循環がスムーズに行かないために冷えがおこります。 血液循環が悪くて起こる冷え性私が若い頃、それこそダイエットに明け暮れていた時代には、ひどい冷え性に悩まされていました。夏でも厚手の靴下をはかないと足先が冷たくて寝付けないほどでした。私の場合は日常生活の改善とサプリメント摂取で完全に治りましたが、女性の半数以上は冷え性の自覚症状があるといいますから、皆様の中にも長年つらい思いをしている方も多いはずです。 冷え症は手足の先など体の末梢部分で血液の流れが悪くなることで起こります。冷え性の症状には、手足の先が冷える、大腿部から腰にかけて冷える、下半身全体が冷えるなど、いくつかのタイプがありますが、いずれの場合も西洋医学的には病気と定義されていません。 末梢の血行が悪くなる理由として、自律神経やホルモン系の影響、水分代謝の異常、不適切な食生活、ストレス、体を締め付ける服装や姿勢を続けることなどがあげられています。 欧米人には「冷え性」はない?ちなみに英語には「冷え性」という言葉がありません。これは欧米の人たちが肉類を多食していることと無縁でないように思います。肉に含まれるたんぱく質は炭水化物や脂肪と比べると、食後に体熱を高める作用が3倍以上も強く、穀類・菜食の民族よりも体温が高いと言われるからです。 余談になりますが、大分前の洋画で、主人公の恋人が銀行強盗決行直前になって、"I got cold feet"と言うシーンがありました。字幕では"足が冷たくなったワ"と訳され、アメリカ人女性にも「冷え性」があるのかと思いきや、実はこの表現、「私、怖じ気づいているの」という意味なんです。やる気が出て、積極的・攻撃的になるのは体温が上昇したとき。足が冷たくなるというのは、逃げ腰になる、臆病になることを意味するわけです。 女性は太りたくないという意識が強く、動物性食品摂取を制限していることが冷え性の原因をつくっていることは確か。たんぱく質不足では神経系やホルモン系はうまく働いてくれません。血液中のたんぱく質が不足すると、体は水分を組織の方に逃がして血液中のたんぱく質濃度を一定に保ちます。これが
“むくみ”であり、特に下半身の冷えにつながります。 冷え症改善は生活の工夫から良質のたんぱく質、適量の糖質を含む食生活は健康維持のための第一条件であり、冷え性改善にも当てはまります。さらに:
体がしっかり熱づくりをするための条件を整え、体の内側から冷えを改善。スリムなナイスボディづくりのために、 『やせたい人は温めなさい!食べて燃やすダイエット』(PHP研究所)を、ぜひお読みください。 |