JHNA健康通信バックナンバー

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第75号 陰陽による食物の分類には科学的根拠はあるの?

仕事がどど~っと押し寄せてきて、いっちもさっちもいかなくなっている
ホリスティック栄養学修士&酵素栄養学スペシャリストのナターシャ・スタルヒンです。

今年は少しのんびり、余裕をもって仕事をしたいと思っていたのに、いったいこれは、どういうことなんだ~~っ!と天を仰ぎつつ、占い師さんにみてもらったら、

「今年は馬車馬の如く働くことに...」って、あっさりいわれてしまったのサ。

さあ~それでは、今日も元気にいってみようか~っ♪


☆  食べ物を分類をするって…
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食べ物を陰陽でわけたり、あるいは酸性食品/アルカリ食品で分類して、それに応じて食べることで、健康維持や病気からの回復に役立てようとしている人って、けっこういるよね。

そういう指導を受けている読者さんから「こうした理論どう思いますか?」って質問がきたの。まずそのご質問にお答えしましょうね。

食事療法には色々な考え方があるしそれで体が改善した方も現実に多くいらっしゃるのでしょうから、私が「良い」か「悪い」ということで単純に白黒つけることはできない。

ただ、陰陽説がベースとされる食物の分類による食事法にしろ、アルカリ性食品/酸性食品の分類にしろ科学的根拠があるわけではないので、私的には、長期にわたって、とり組むべきものではないと思っている。

一時的に、短期間に限って実践するのは有益になるケースが多いのでいいのだけど、完全な低タンパク食となってしまうので、長い目でみると、かえって体によくないね。

特に、Aタイプ (アミラーゼという酵素が不足しているボディ・タイプ)の人は、たとえば、陰陽の分類での食事法を実践すると最初はと~っても体調が良くなるんだけど、しばらくすると疲れやすくなり、体調レベルも低下。

「なんで~??」って悩むようになる人が多いんだよね。

アルカリ性食品/酸性食品の分類に関しては、別に機会にとりあげようと思っているけど、今回は、陰陽説について、ちょっと突っこんでみていきましょうか。


☆ 陰陽による食物の分類
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陰陽説は古代中国の易学の考え方の一つで、天地万物を陰と陽とに分けて解釈するもの。

男性を陽、女性を陰、太陽を陽、月を陰とする類いのものだったのね。

中医学ではこれを体にあてはめ、人体の生理機能についても陰陽説を用いて解釈する。

でも、古代中国にしろ、中医学における陰陽説にしろ、食物の仕分けの試みは、なかったのね。

それを、『食養学言原論』で玄米生食の原理を説いた桜沢如一氏が、陰陽説をベースに食物の分類を試みたの。ただ、その根拠は??

たとえば、動物を陽、植物を陰にわける手ががりとして、同氏は、ナトリウムとカリウムという元素を選んだの。

まず、動物は[動]、植物は[静]とすると、動に対して陽をあてたくなるのは当然でしょ。

動物の象徴である血液はナトリウムを含んでいるのでナトリウムを陽とするとつじつまがあう。

一方植物はカリウムを多くふくんでいるので、なりゆきで陰をあてることになった。

でも、ナトリウムもカリウムも陽イオンなのよね。

陽イオンとしてナトリウムのほうがカリウムより強ければ、まだナトリウムを陽として、カリウムを陰とする理由になるのかもしれないのだけど、残念ながら、実際には逆だからね~・・。

この一例のように、近代科学を知る人たちからすれば、桜沢氏の食物分類は、強引に陰陽説を振り回しているとしか思えなかったけど。

「大宇宙の法則に従う」「中国四〇〇〇年の歴史」が実証しているというイメージによって、食物にあてはめた陰陽説は、人々にスムーズに受けいれられ、根づき、今日に至っているのね。

先にいったように、私はこの食事法を批判するつもりはない。

好き勝手に、何も考えず食べ物を口に運び、体内をゴミ箱のように扱ってきた人が自分の食べるものを意識し、身体の害になるものを除外し、身体のためになるものを口にしようとする。

それだけでも、体は大きく変わってくるからね。

ただ、いつもいうように、身体の合目的性に反するような食事法を長期間つづければ、かならずなんらかの問題を引きおこすから短期間にとどめておいたほうがいいとは思うけど・・。


今日の授業は、これで終り。

それでは、起立~~っ!

礼 <(_ _)> 。 

解散~~ん!!


☆ あとがき
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あぁ~あ、またやっちゃた~。。でも、今回はいつも以上にショック。

「脳を鍛えるドリル」を数冊、アマゾンで注文するときに、ショッピングカートの下のほうの【カートに保存した商品】の中に大好きな先生の著書があったので、「これ買っていなかったな~」と思いつつ【カートに戻す】をプチッと…。

そして、購入。

さっそく翌日届いたので、ワクワクしながら読みはじめた。

[まえがき]の途中で、「あれ~?前に読んだことがある本と同じようなこと書いてるなぁ~」と思ったけど、まあ、同じ著者なら、考え方が、そんなコロコロ変わることないはずだから、一部流用しているかも、なんて思いながら読みすすんでいった。

でも、やっぱおかしい。

途中パラパラみながら、[あとがき]に目をとおすと・・・

よりによって読み終わったばかりの本と同じ本を、また、買っちゃっていましたから~~っ!
(アマゾンでマークしたあと本屋さんでゲットしたの忘れていた~っ)


あなたが、最高の健康を手にいれ、いつもハッピーでいられますように…。


2014. 1. 22
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