マルチビタミンの使用で
女性の心臓発作リスク低下

マルチビタミンの使用と、高齢者の心臓発作との関連性について、米国臨床栄養学ジャーナルに最新の研究成果が発表されました。

この研究では、心臓病歴のある2,262名の女性と心臓病歴のない31,671名の女性を対象に平均10.2年におよぶ追跡調査がおこなわれ、心臓病歴ある群のなかでは269人が心臓発作に、病歴のない人のなかからは932名が心臓発作をおこしていたことが確認されました。

病歴のなかった女性の間では、マルチビタミンサプリを摂取している人のほうが、していない人より、27％心臓発作をおこすリスクが低かったといいます。

マルチビタミンと他のサプリメントを併用している人のリスクは30％低く、サプリを5年以上摂取している人においては、サプリを使っていない人に比べ41％も、そのリスクが低かったとのことです。

「サプリには効果がない」とする他の研究もありますが、こうした発表に対してこの調査の研究者たちは、「マルチビタミンといっても、すべて同じものではなく、その成分や摂取量も違っている。また、他のほぼすべての調査は追跡期間が短いので、結果に違いがでるのだろう」とコメントしています。