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"酵素不足"は消化の問題

芸能人やモデルの間でも、大人気の、「酵素」。今では、女性や男性問わず、健康、美容、体型に気を遣う人たちにとっての必需品になっています。

N・S・Sでは、酵素ブームがはじまる15年以上前から、酵素に関する情報をお伝えしてきました。今回は、ちょっと別の側面から酵素について見ていきましょう。

酵素は、美容、健康、美ボディのカナメ

私たちの体内では、何千種類もの酵素が四六時中休みなく働いています。人間はもちろん、すべての生き物(動物&植物)は、これら酵素の働きがなければ一瞬たりとも生きていられません。

体内酵素(代謝酵素)は、すべてDNAの指示に基づいて体内でつくられています。体内でおこなわれる一つ一つの代謝にそれぞれ特定の酵素が必要なので、たった一つの酵素がつくれなくなるだけでも、体は危機的な状況に陥るといわれます。原因不明の病気、現代医学では対応できないといわれる代謝病すべての根底に酵素不足があると指摘する専門家は多いのです。

深刻な体のトラブルとまではいかなくとも、疲れやすくなる、肌の老化が進む、抜け毛が多くなる、脂肪がつきやすくなるなど、美容上の問題も、酵素不足、あるいは、酵素の働きが低下することによって発生するといっても過言ではないでしょう。

体内の酵素がキチンとつくられ、しっかり働いてくれてこそ、私たちはいつまでも健康で、若々しい、ナイスボディを維持することができるのです。

酵素を大きく3つに分類すると・・

生物学的に酵素は、その働きによって6種類に分類されます。

しかしながら、一般的に健康や美容についての情報などにおいては、体内でつくられる酵素を「代謝酵素」と「消化酵素」の2つに分けて話しを進めるのが普通です。また、体内でつくられる酵素以外に、美容・健康に深い関わりがある酵素として、「食物酵素」も、あわせて取りあげられることが多いですね。

「代謝酵素」はそのものズバリ、体内の働きすべてに関わり、呼吸、運動、脳の働き、解毒、肌の新陳代謝ほか、何万という体内でのすべての代謝活動に必要な酵素です。

「消化酵素」は、食べた物を消化分解し、吸収されやすくするための酵素。消化酵素も代謝酵素の一種ではあるのですが、働く場所が、"体の外"まだ栄養素が体内にとり込まれる前の消化器官内であるため、"体内"で働く代謝酵素と分けて説明されます。

「食物酵素」は食物に含まれる酵素。野菜、肉、魚でも、自然のままの食物には、食物酵素が豊富に含まれています。食物酵素はその食物自体を自己消化しますが、いくつかの例をのぞいて、消化酵素のように他の食物に働きかけて、消化を助ける作用はありません。

代謝酵素そのものは、外部から補えない

各種広告では、酵素のこうした3分類を無視して、すべてごっちゃに、【酵素】として扱っています。こうしたことが、酵素製品についての誤解を招いているのでしょう(それが広告主の狙いかもしれませんが…)。

血液ドロドロや、多くの体の不調の原因になる"酵素不足"(この場合「代謝酵素」を指している)は、「○○酵素」(食物酵素が多く含まれていた野菜や果物などを発酵させた飲料や食品など)をとれば、たちどころに解消!のようなイメージがつくりあげられていますよね。

でも、残念ながら、体内の酵素(代謝酵素)そのものは、酵素飲料はもちろんのこと、どのような酵素サプリをとったところで、外部から補うことはできないのです。外部から補える「酵素」は、唯一、"体の外"で働く、消化酵素だけだからです。

欧米で、「酵素サプリ」といえば消化酵素のサプリメントを指し、目的別にありとあらゆるものが販売されています。しかし、日本では、「消化酵素」は医薬品の扱いであり、消化酵素そのもののサプリは認められていないのです(原材料に自然由来の酵素が含まれているものはOK)。

従って、"酵素不足"を解消するために私たちができることは、代謝酵素が体内できちんとつくられ、それらがスムーズに働くための条件を整えること以外には、ありません。そのためには多くの栄養素を、"消化に負担をかけず"に体内に運び込む必要があります。

消化に負担をかけることが不調の原因に

ここで、「消化に負担をかけずに」ということを、特に強調しなければなりません。食事のたびに消化に負担をかけていることこそが、現代人の"酵素不足"の原因といえるからです。

酵素はタンパク質ですから、体内酵素づくりのためには良質タンパク質をしっかりとることが必須。抗酸化栄養素や酵素が働くための協同因子として、ビタミン・ミネラルの確保も同様に重要です。食事からこれらの栄養素が、しっかりと体内に運び込まれ、酵素の原料として、あるいは働きのために有効利用されるためには、口にした食べ物がキチンと消化されなければなりません。

人間は食事の消化に一番エネルギーを使っているといっていいほど、消化は体にとって大仕事です。食べた物がきちんと消化/分解&吸収されなければ体は機能できなくなってしまいますので、体はどんどん消化酵素をつくり、口から入ってきた食物に浴びせかけ、消化活動を進めます。

一連の消化活動には、20種類以上の消化酵素が登場。これら消化酵素の生産から分泌するまでにも、多くの酵素やビタミン・ミネラルが消耗されていきます。

食事をするたびに体内の多くの栄養素が消化酵素づくりに動員させられたら、どうなるでしょう?本来、消化以外の何千という代謝に使われるべき栄養素まで消化酵素づくりのために回されることになれば、代謝酵素の合成力や働きはたちまちダウン。血液ドロドロ、免疫力の低下、基礎代謝ダウン、体調不良、肌の老化などなど、いわゆる"酵素不足"になっても、何ら不思議ではありません。

加熱、加工で食物酵素は働けなく…!

消化の負担を軽減し、こうした事態から私たちを救ってくれるのが、「食物酵素」の存在です。

どのような生の食物にも豊富に含まれる食物酵素は、特定の条件下で自らを消化してくれます。体はその分、消化酵素の生産量を減らし、最小限の消化酵素をつくるだけで消化を完了することができます。

ただ、酵素は熱に弱いという欠点があります。48℃で酵素の破壊がはじまり、温度が高くなるほど短時間で酵素活性が失われます。また、熱に対する弱点ばかりでなく、化学肥料や農薬、添加物、貯蔵、フリージングなどでも食物酵素は活性を失います。

あなたが日々、口にしている食品を思い浮かべてみてください。ほとんど加熱・加工された食品ばかりではありませんか?食物酵素の恩恵を活かさない食生活は、消化に負担をかけつづけることであり、"酵素不足"による体のさまざまなトラブルの根本原因となるのです。

すべての"酵素サプリ"が同じではない

生もの以外を口にせず、ローフード食だけの食生活であれば、消化の負担を極限まで減らすことが可能かも知れません。実際、アメリカでは数え切れないほどのローフード・レシピ本などが出版され、そのような食事にこだわる人たちが大勢います。それにより若さ&健康を取り戻したという証言も数えきれません。でも、日本で暮らす私たち現代人には、非現実的といわざるを得ないでしょう。

そこで救世主となってくれるのが酵素サプリです。といっても、市場に出まわるすべての"酵素サプリ"が、同様ではありません。原材料に食物酵素に替わる天然由来の酵素が含まれる製品を選ばなければ意味がありません。加熱/加工したものを口にしたときに、これらを分解して、あたかも食物酵素が自己消化したのと同様の状態をつくってくれるものが必要です。

「酵素」と商品名がつく製品は数多く存在しますが、実際に酵素が含まれている製品は、そう多くありません。"酵素不足"からの脱却をはかるうえで重要ポイントは、「食物酵素に替わる酵素」が含まれている製品を選ぶことです。もちろん、加工食品・インスタント食品などを減らし、生食の比率を増やす、発酵食品を多くとる、よく噛んで食べるなど、消化に気を遣った食べ方も心がけたいですね。

酵素がスムーズに働ける条件を整え、美しく健康で、無駄な脂肪のないナイスボディをめざしましょう!

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