| ギンギラギンの太陽が照りつける夏は、私が一年中で一番好きな季節。なんたってソーラーパワーで生きている私は、太陽光が強ければ強いほど、ビンビン元気になり、走りだしたくなってしまう…。
まさかあなたは、「暑くて食欲がないのよ」、な〜んていってないでしょうね?食欲ないからといって、ソーメンみたいなものばかり食べていて、タンパク質不足になっていると、夏バテしやすくなるだけでなく、むくみやすくなるし、老化もすすんじゃう。夏ヤセで一時的に体重おちたとしても、秋になって一気に太ることにつながりますよ!!
良質のものが十分とれている?
「タンパク質の過剰摂取ではないでしょうか?」。こんなご質問を電話やメールでよくいただきます。
高タンパク食が生活習慣病の要因であるかのように扱われている記事を読んでか、粗食や菜食主義が健康一番!なんていってるテレビ番組みてでしょうか?
そういえば、「日本人はタンパク質の栄養所要量は満たしている。むしろ摂取過多の傾向にある」なんていう、発表が行われることもありますね。
でも、普通の生活をしている日本人が、不足なくタンパク質がとれているかといえば、まず、とれていないでしょう。
たしかに食品に含まれるタンパク質の「量」だけは、所要量を満たしています。でも、その「質」はどうでしょうか?私は日頃から「タンパク質は体重1kgに対して1g必要」といっていますが、この場合、かならず「良質でなければならない」という条件をつけます。
良質というのはアミノ酸のバランスがいいということ。さらに吸収率、体内での利用率もよくなければ困ります。所要量を満たすだけで代謝がスムーズにいくなら、日本のすべての人が健康なナイスボディを維持し、病気になる人なんて一人もいないはずです。
植物性と動物性とどっちがヘルシー?
私たちが食事で口にするものを大きくわけると、植物性食品(豆類や穀類)と動物性食品(肉類、魚介類、卵、乳製品など)。生命はタンパク質なしでは存在しませんから、植物性でも動物性でもタンパク質はかならず含まれています。
ただ、それらに含まれるタンパク質がどのようなアミノ酸構成かは、食物によって違います。タンパク質は20種類のアミノ酸という玉が連なってできているネックレスのようなもので、それぞれのアミノ酸が並ぶ順序とクサリの長さによって、タンパク質の種類がきまっています。
動物性食品はとかく健康に悪いようにいわれがちですが、植物性と動物性の食品をくらべると、含まれているタンパク質の量もアミノ酸バランスも、絶対的に動物性のほうが良質のタンパク源。吸収率の面でも、動物性が有利。動物性食品をしっかり食べているお年寄りほど、健康で長生きしている大きな理由の一つはここにあります。
大豆は良質タンパク質とはいえない
納豆や豆腐などの大豆食品はヘルシーイメージ一色ですが、単品のタンパク源として見た場合、アミノ酸バランスはよくありません。プロテインスコア100の卵に対して、大豆は56しかないのですから・・・。
あるタンパク質食品に含まれる各アミノ酸が体内で要求されるアミノ酸と同じバランスなら100点満点のタンパク質。プロテインスコアが56というのは、あるアミノ酸は他に比べ56%しかないということです。たった一つでも比率が低いアミノ酸があると、他のアミノ酸の利用率もそのレベルに抑えられます。つまり、大豆に含まれるすべてのアミノ酸の利用率が56%にとどまって、あとの44%は捨てられてしまうのです。
このようなタンパク質食品の「量」を確保しても、体をつくったり、働かせたりするために必要なアミノ酸のうち半分近くたりないのですから、体の要求量を満たせません。
自分では十分にタンパク質を食べ、必要量を満たしているつもりでも、体の側からすれば不足状態。そればかりか、利用できない余分なアミノ酸を捨てるという作業のために、腎臓と肝臓に大きな負担をかけることになるのです。
あまりにも低い基準
「でも、大豆は完全タンパク質でしょ?」そんな声が、きこえてきます。
たしかに現在は1985年に設定された”アミノ酸スコア“という基準がつかわれ、大豆、肉類、魚類、牛乳も、ほとんどが、「アミノ酸スコア100の良質タンパク質」という評価があたえられています。
しかし、この基準は非常に甘く、プロテインスコアでいうと、大豆56、鶏肉87、牛肉80、牛乳74、サケ66など、80にも満たないタンパク源もすべて100点満点の良質タンパク質ということになっているのです。
ある研究では、「アミノ酸スコアを基準にしても体内のアミノ酸ホメオスタシス(アミノ酸バランス)は保てない」と、確認されています。この研究では、卵のアミノ酸パターンから導きだされるケミカルスコア(プロテインスコアの前につかわれていた基準で、さらにきびしい)でなければ、生体バランスを維持できないとしています。そして、現在のアミノ酸スコア基準は低すぎであり、レベルアップをはかる必要があると結論づけているのです。
そのような新基準を検討することになったら、大豆食品業界がだまっているわけないので、まず実現しないでしょう。
でも、自分自身の健康管理には、ケミカルスコアまでは無理でも、
- プロテインスコアの高い食材をえらぶ
- 動物性と植物性を組み合わせて良質度をアップする
- 1日のタンパク質必要量の3分の1をプロテインスコア100のタンパク質で摂取すること
などを心がけたいものです。
生命現象のすべてを握るタンパク質
私はどのような場合でも、タンパク質をしっかりとることをアドバイスしますが、「でも、筋肉つけたくないんです〜ぅ」なんていう人が多いので、ガックリ。
筋肉はもちろんタンパク質ですが、内臓、皮膚や髪の毛、骨や歯、さらに目玉まで、その重要な成分はタンパク質。血液の成分も、体を守ってくれる抗体や多くのホルモンもタンパク質。酵素もすべてタンパク質です。
体内では3万種類以上のタンパク質が、それぞれ独自の機能をもって、細胞のなかで目的にあうようにつくられたり、壊されたりしながら、生命は保たれています。
体におこるどのようなトラブルでも、それが皮膚のことであれ、過度の脂肪蓄積やむくみであれ、なんらかの疾病であれ、その根底にタンパク質不足が隠されている可能性は大なのです。
私たちがタンパク質を食べると、消化を経てバラバラのアミノ酸に分解され、血液中に吸収されて各細胞に運ばれていき、体の要求に応じて、つなぎ合わされ、体タンパクに再構成されて使われます。
体内では四六時中タンパク質の合成と破壊がおこなわれていますが、体が要求するタンパク質を、必要なときに瞬時につくりだすには、材料となるアミノ酸がすべてそろっていなければなりません。
あるタンパク質をつくる場合に、どのアミノ酸がどれだけ必要になるかは確定しているので、たった1つのアミノ酸不足しても、目的のタンパク質がつくれません。たとえば、インスリンをつくらなければならないのに、そのためのアミノ酸がたりなければ、トラブル発生!となるわけです。
細胞の入れかわりがスピードアップ
つねに若々しく、健康的なナイスボディを維持するには、体内のタンパク質づくりが常にスムーズにおこなわれることが必須です。そのためにはいくつかの条件が整わなければなりませんが、まず第一は、タンパク質の材料となるアミノ酸がすべて、必要量そろっていること。
つねに十分にアミノ酸が用意されていれば、体内でのタンパク質づくりは促進されます。建設が促進されれば、破壊も促進。つまり、細胞の入れかわりがスピードアップされます。
体の組織の更新が早い、どんどん生まれ変わるという現象は好ましいことです。確実に若返り現象を経験します。肌は美しくなり、ホルモン分泌は正常に保たれるようになり、無駄な脂肪は落ち、疲労しにくくなり、血圧は正常に保たれやすくなり、内臓障害なども起こりにくくなる…などなど、そのメリットははかり知れないのです。 |