〇〇健康法で糖尿病が良くなったと聞いて実践したら、逆に体調が悪くなってしまった。友人が大成功したダイエットにチャレンジしても、自分は全く効果がでない。医師が書いた本に書かれていた健康にいいという食事を実践したけど、体調の改善がみられない。夫婦そろって同じ食事をしているのに、自分ばかりが太っていく…。なぜ?なんでだろう~??って不思議に思ったことありませんか。
そうなんです。Aさんに適した食事法やダイエット、サプリメントが、Bさんにも適しているとは限らないのです。私たちの顔が一人一人違うように、「個体差」というものがあるからです。
自分のボディタイプをしっかり把握し、そのボディタイプに合わせた食生活、ライフスタイルを心がけていくことが大切です。
ボディタイプによって違う酵素力
私たちは自分の親からそれぞれ異なった遺伝子を受け継いでいます。その遺伝子にインプットされた情報をもとに、細胞内では各種タンパク質が四六時中つくられています。親譲りの遺伝情報は一人一人違うので、つくりだされるタンパク質は個体の違いを生みだします。そして、十人十色の体の違いを生じさせる元は、「酵素」と呼ばれるタンパク質の働きです。
個体差についての詳しい話は別の機会にゆずるとして、今回は自分にピッタリあったダイエットや食事、サプリメント、運動を選択するために必要な、ボディタイプについて考えていきましょう。
親譲りの体型、体質などからボディタイプは大きく4つに分けられます。あなたがどのタイプに当てはまるかで、おおよその酵素力、あなたの体にとって、どのような食べ物がプラス、あるいはマイナスに作用するかがつかめます。それに応じたダイエット(食事法)を実践すれば、無駄な努力なしに、みるみる体は改善し、健康的で若々しいナイスボディに近づきます!
何千年も前からおこなわれてきたボディタイピング
古代エジプトの時代から、ボディタイピング(タイプ別に身体を分けること)はおこなわれてきました。東洋では、5000年以上前から、インドのアユーベーダや中国医学の世界で、体質的特徴にもとづき身体をいくつかのタイプにわけ、そのタイプ別にそれぞれ適したトリートメント(療法)がおこなわれ、食事の指導がされてきました。
現代医学は皮膚であるとか心臓だとか、身体を部分別、それこそ各パーツをバラバラにみて、病気を診断→治療していきます。そうした診断や治療の仕方に対し、東洋医学は人を全体的にみてバランスを整えることに主眼をおきます。ですから、全体的な体のタイプを見きわめるということが、なによりも重要です。
東洋医学のような身体タイプ別療法は西洋には存在しないと、一般的に思われています。しかし、西洋でもホリスティックの世界では、身体のタイプにあわせた療法もおこなわれているのです。
西洋のボディタイピングは、何千年の経験にもとづいたものではありません。内分泌器官やホルモンの働きがあきらかになるにつれ、それらが身体におよぼす影響から個体差の概念がうまれ、代謝タイプ別、あるいは生化学的個体差に準じた療法が試みられはじめたのです。
好きな食べものを消化する酵素が不足
ボディタイプをチェックしつつ、あなたが抱えている身体のトラブルを考えあわせていくと、あなたがふだん、無意識のうちに好んで口にしている食品、無性に食べたくなる食品、そうしたものこそが自分の身体に余分な脂肪を蓄積させたり、身体のトラブルをつくりだしていることがよくわかるはずです。
これは、ちょっと考えればあたりまえのこと。だれでも自分の好きな食べもの、とくに子供のころから食生活の一部になっているものを食べたいと思うのは当然です。ところが、歳を重ねるにしたがって自分の好きな食べもの、自分の体が欲する食べものを適切に消化する酵素は不足してきます。
食べても必要な栄養素が体内に適切にとり込めないため、体の要求は満たされません。だからさらに食べる。しかし、要求は満たされない→もっと食べる→体の要求は満たされない。悪循環がはじまります。そして、身体のバランスは崩れ、イヤなところに脂肪はつき、さまざまな体調不良で悩むようになるのです。
体の要求を満たせば、自然にコントロール
問題の食品を食べるのをやめれば問題が解決するかというと、そう簡単にはいきません。身体は必要だからこそ摂食要求をだします。それを、ガマンしても、結局は抑えきれなくなってドカ食い。食べすぎて、そのことに対して罪悪感をもち、またガマンすることを考える…。こんなことをくり返していても、健康的なナイスボディは手にはいりません。
なにか無性に食べたくなるのは、体が要求しているから。食べてもその要求が満たされないのは、食べたものがまともに消化吸収されていないから。そう考えれば、簡単です。
※摂食に関しては、マイクロバイオータ―(腸内フローラ)の働きを含むさまざまな要素、複雑なメカニズムが関わっており、そう単純に捉えるわけにはいかないのですが、本記事内では、酵素の観点からに絞ってお伝えしています。
甘いものばかり欲するタイプは糖質を分解する酵素を、タンパク質や脂肪を欲するタイプには脂肪やタンパク質をそれぞれ分解する酵素を…。
あなたの不足しやすい酵素を補えば、不思議なことに(実は不思議でもなんでもないのですが)身体が発している摂食信号はコントロールされてきます。身体の要求が自然と抑えられるようになります。無理に食欲を抑えるというわけではなく、特定の食品を強く欲するということ自体がなくなり、我慢できなくなってドカ食いに走る、なんてこともなくなります。
食事のたびにあなたの身体がもっとも必要としているダイジェスティブ・エンザイムや酵素豊富な食品を補い、栄養素が吸収されやすいように食品を食べあわせていけば、酵素パワーは発揮されはじめます。崩れかかったあなたのボディは、急ピッチでバランスをとり戻します。脂肪は落ちはじめ、悩まされつづけたからだのトラブルは嘘のように消えていくのです。
まず、あなたのボディタイプをチェックしてみることからスタートしましょう。
食べたい物は?体型は?ボディタイプをチェックして、不足しやすい酵素を確認しよう!
いつも体調がすぐれない、何をやっても健康レベルの向上を実感できない、痩せられない、などと思っている人は、自分のボディタイプに必要な酵素が不足しているか、自分のボディタイプにあわない食生活をしているはずです。ご自身のボディタイプを知り、生活を見直しましょう!
チェックシートを用意しましたので、体脂肪の蓄積部位、食生活の傾向など、あてはまる項目にチェックし、ご自分のボディタイプをまず見極めてください。
それぞれのボディタイプ別 (別ページ)に、あなたの体質的弱点を明らかにするとともに、もっとも効果的に脂肪を落としていくためのダイエット法、ナイスボディのために積極的に食べるべき食材、もっとも適した運動やサプリメントなどをご紹介していきます。
あなたのボディタイプは? チェックシート
下記チェックI~IV、それぞれに当てはまる項目がいくつあるかを確認してください。
ここでは、ボディタイプは4つにわけてあります。ボディタイプは、それぞれのタイプでもっとも不足しやすい酵素の頭文字をアルファベットで表していいます。
チェック Ⅰ(マンゴー型ボディ Aタイプ)
- わきの下の幅と腰幅はほぼ同じで、あたまのてっぺんからつま先まで、ほぼ均等に脂肪がついている
- 太っている場合、余分な脂肪はおなかまわりおよびウエストを中心に、おしりにもついている
- 何か無性に食べたくなったときには、甘いものに手をのばす。コーヒーも大好き
- 食事には、パン、パスタ、ご飯は絶対にはずせない
- 低血糖傾向、あるいは、甘いものを食べないとイライラする
- 昼頃には疲れがでる。また、朝、ときどき疲れた状態で目が覚める
- 気分的に落ち込んだり、感情の起伏がある
1~4= 個 5~7= 個 合計 個
チェック Ⅱ (洋ナシ型ボディ Lタイプ)
- 肩幅に比べヒップが大きい。下半身のほうが太っている
- ウエスト(cm)÷ヒップ(cm)で計算すると、男性は0.75、女性は0.7以下になる
- クリーミーな料理や、こってりした甘いものが好き
- 味付けの濃いものや香辛料を多く使ったスパイシーな料理を好む
- 脚がむくみやすい、あるいはつりやすい
- 婦人科系のトラブル(PMS、生理痛、生理時の多量出血、子宮筋腫、子宮内膜症など)に悩まされている、または悩まされていたことがある(男性はチェック不要)
- 甲状腺機能低下が疑われる、または、指摘されたことがある
1~4= 個 5~7= 個 合計 個
チェック Ⅲ (リンゴ型ボディ Pタイプ)
- 腰幅に比べて肩幅が広く、どちらかというとがっちりタイプ
- 脂肪はおなか、胴の上部、背中など、上半身中心につく。脚は上半身に比べて細く、女性の場合、胸が大きい
- 食事にはかならず、肉または他のタンパク質食品を食べる。とくに脂肪の多いものや揚げ物が大好き
- 出された料理には、塩やしょうゆなど、プラスの調味料をかける
- 食事と一緒にアルコール飲料(アルコールが飲めない場合は他の飲みもの)が欲しくなる
- おなかにガスがたまりやすい、または便秘に悩まされているか、便が臭い
- 高血圧、糖尿病などの慢性疾患/生活習慣病がある、またはその傾向がある
1~5= 個 6・7= 個 合計 個
チェック Ⅳ (バナナ型ボディ LAタイプ)
- ヤセ形で手足が長く、ボーイッシュな体系。太っている場合、やわらかい脂肪が体全体についてくる
- 成熟するのが遅かった、または10代の頃と体型がほとんど変わらず、女性の場合、胸は小さめ
- 乳製品は大好きだが、牛乳を飲むと下痢をしやすくなったり、ガスがたまったりするなど不調があらわれる
- 偏食傾向にある。甘いもの、パスタ、ご飯などのデンプン質のものも好きだが、どちらかといえば、さっぱりした味のものを好む
- 下痢と便秘をくり返すなど、腸の問題に悩まされることが多い
- ストレスを感じやすく、体調を崩しやすい。一度バランスを崩すと次々とトラブルに見舞われ、病院を渡り歩く傾向にある
- 慢性的なアレルギーを抱えている
1~4= 個 5~7= 個 合計 個
ボディタイプチェック結果
Ⅰ~Ⅳすべてのチェックが終わったら、以下の基準で自分のボディタイプを決定しましょう。タイプがひとつに決まらない場合には、メインとサブに分けて判断します。
チェックⅠ~Ⅳの中で、チェック項目がもっとも多くあてはまったボディタイプが、あなたのメインタイプ。2番目に多かったものがサブタイプになります。
各チェックの質問5~7(チェックⅢのみ6,7)にひとつでもチェックがついたら、そのタイプのサイト記事も拾い読みしましょう。
チェック I に多くあてはまったあなたは、
全身ふっくらマンゴー型 ⇒ Aタイプ
チェック II に多くあてはまったあなたは
下半身太りの洋ナシ型 ⇒ Lタイプ
チェック III に多くあてはまったあなたは
上半身に脂肪がつく、リンゴ型 ⇒ Pタイプ
チェック IV に多くあてはまったあなたは
全身ほっそりバナナ型 ⇒ LAタイプ
いくつかのタイプにまたがるのが自然
いかがですか。あなたはどのタイプにあてはまったでしょうか。すべての人が、どれか1つのボディタイプに完璧にあてはまるというわけではありません。むしろ、100% Aタイプ、あるいは、100% Lタイプという人は存在しないはずです。
人間の身体はどこか一つの器官や分泌腺が単独で動いているわけではありません。さまざまな物質の微妙なバランスによって、身体の調整がおこなわれています。すべてが直接的、間接的に影響しあって、身体全体のバランスがとられているのです。
Aタイプが身体のバランスを崩すと、Lタイプとおなじような身体のトラブルが起こったり、Pタイプがバランスを崩すことによって、Aタイプの特徴的身体の問題が発生するというようなこともあるのです。
いくつかのタイプにまたがってチェックがつくのは、ごく自然であり、自分に適した食事法を決定していく上で問題になることはありません。男性の場合であればPタイプとAタイプの混合型は多くみうけられますし、女性の場合ですと、AタイプとLタイプの混合型が多いようです。
すべての人をわずか4つのボディタイプにあてはめてしまうのは、所詮無理なことです。従来のボディタイピングの主とする4ボディタイプから25種類の組みあわせを考えだし、個別のプログラムをつくって提供しているようなクリニックも米国にはあります。でも、それはあくまでも個別にコンサルティングをおこなうことで可能になります。
なにを無性に食べたくなるかを基準に
ご自分のボディタイプがわかっても、なにか特定の身体的トラブルがあれば、そのトラブルを有するボディタイプの記事も拾い読みしてください。たとえば、自分はまちがいなくAタイプであっても、「乳製品を食べるとお腹の調子がおかしい」ということがあれば、乳製品の影響の大きいLAタイプの項目にも目をとおすようにしてください。
なかには、どれも同じ数だけチェックがついた、あるいは、どれも今ひとつ、「自分はこのタイプだっ!」という決め手がない、という人もいるかもしれません。その場合は、あなたが何か「食べた~い」と思ったとき、どんな食べ物を一番欲するか、それを基準に考えてください。
表をつくっておきましたので、ご参考に・・。
ボディタイプ別、欲する食べ物と見舞われやすい身体トラブル
ご自身のボディタイプがわかったら。さっそくあなたのボディタイプの特徴、適した食材、食生活、ダイエット法、運動、サプリメントなどについて詳しく見ていきましょう!
あなたが、最高の健康を手にいれ、いつもハッピーで、ありますように...。