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ボディタイプ別食事法で体調がみるみる改善! Aタイプ(マンゴー型ボディ)のあなたは…

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マンゴ型ボディ(Aタイプ)は、甘い物、高糖質食品を欲する

Aタイプ(マンゴー型ボディ)の身体的特徴

伝統的な西洋のボディタイピングでは、その人の個体差をきわだたせる内分泌器官に焦点をあてていました。

甲状腺と膵臓の支配下にあるAタイプ

Aタイプは、日本人に最も多いタイプです。甲状腺の支配下にあるパラ(parathyroid or thyroid)と、膵臓内分泌部の支配下にあるパンク(pancreas)が含まれます。パラとパンクとは、体型的特徴やバランスを崩しやすい器官も違いますが、欲する食べもののタイプが共通していて、いずれも主に糖質分解酵素アミラーゼ(Amylase)が不足傾向にあることから、酵素タイプとしては、この頭文字をとって、Aタイプとされます。

Aタイプは全ボディタイプの中でもっとも均整がとれたボディをしているのが特徴で、脂肪も均等に分布されています。太ってくると全体的に脂肪はついてきますが、お腹やお尻まわり(女性)の皮下脂肪が多くなります。おへその横あたりを鷲づかみにしてみると、しっかりと分厚い皮下脂肪がつかめます。おなじAタイプでも、パンクは内臓脂肪もつきやすいタイプです。

抱えやすい心と身体のトラブル

Aタイプは身体のバランスが崩れると、非常に疲れやすくなる、感情の起伏が激しくなる、ウツ、頭痛、不眠などに悩まされるようになるなどのトラブルが発生します。砂糖の多量摂取によりコレステロール値も高くなります。甲状腺トラブルの他、パラは腎臓のトラブルや心臓のリズムが乱れやすくなり、パンクのほうは糖尿病や肝臓の機能低下があらわれる傾向があるとされます。

糖の摂取が多いことから、カンジダ菌の増殖に悩まされる人も多いといえます。カンジダ菌の増殖は、記憶の低下、皮膚のかゆみ、生理不順、生理痛ほか、さまざまなトラブルと関係しています。

Aタイプはまた、遺伝的にセロトニン(幸福ホルモンともよばれる)レベルが低いともいわれ、イライラしやすく、疲れるとすぐ甘い物が欲しくなり、それによって、さらに甘い物依存になっていくという悪循環に陥りやすいといえます。

セロトニンは腸の機能とも関連しているためか、Aタイプは便秘に悩まされる人も多くなっています。
 

Aタイプは炭水化物依存型体質   

マンゴ型ボディは、甘いものやコーヒーが大好き

Aタイプは全タイプの中で、もっとも甘いものやコーヒーを好むタイプです。Aタイプにとって甘いものやカフェインは快感物質。これらは血糖値を上昇させる作用があります。

Aタイプはチョコレートをはじめ、洋菓子、和菓子、パン、パスタ、果物、糖分が多い食品やデンプン質の食品を好んで食べます。デンプン質とは、ご飯やパン、いも類、シリアルなどに含まれる糖質です。

これらの食べ物を分解するには、アミラーゼ(デンプン分解酵素)、ラクターゼ(乳糖分解酵素)、スクラーゼ(しょ糖分解酵素)、マルターゼ(麦芽糖分解酵素)などが必要です。アミラーゼはデンプンを分解する酵素なので、消化の第一段階から重要な役割を持っているのですが、Aタイプは主としてアミラーゼが不足しているので、消化の最初からつまづくことになってしまいます。

食べすぎでも栄養素不足

イライラしたり、不安になったり、精神的に落ち込みやすいあなたは、脳の働きに必要な栄養条件をそろえると、精神状態は劇的に変化します。異常な食行動もいつの間にか消えます。栄養条件の整備を最優先しつつ、行動修正していけば、リバンドのないナイスボディづくりが可能です。

不足がちなビタミン&ミネラル

Aタイプの人が「食べすぎ」で太っている場合、体脂肪になる材料ばかりを食べ過ぎていて、本当に身体が必要としている栄養素は不足しているケースがほとんどです。体脂肪の材料は主としてブドウ糖。つまり、ごはんやパン、パスタ、菓子類などの糖質類は、脂肪細胞内に中性脂肪として蓄積していきます。

しかも、こうした食品には体内の代謝に必要なビタミン・ミネラル類は含まれず、むしろ消費していきます(とくにビタミンB群やマグネシウムなど)。このため身体はますます栄養不足状態になり、エネルギー代謝に支障がでて、細胞内のミトコンドリアもまともに働けなくなり、より疲れやすくなります。
ミトコンドリアの機能をあげて「疲れ」を解消!

さらに、脂肪蓄積にも拍車がかかってしまうのです。

糖質は身体に必要な栄養素ですから、身体が欲する、無性に食べたくなるようなことも当然あるでしょう。しかし、本来、身体の要求が満たされれば食行動には自然とストップがかかるはず。それがストップがかからないまま食べつづけてしまうのは、脳内になんらかの混乱が発生している証でしょう。

セロトニンづくりに必要なタンパク質

セロトニンづくりには、タンパク質が必要

甘い物や白米を欲する(身体がブドウ糖を要求する)要因はいろいろありますが、その一つが、脳内の神経伝達物質「セロトニン」の不足です(Aタイプは、もともとセロトニンが不足しやすいのは前述のとおり)。

甘いものを食べたり、白米を食べると、「幸せ~」と感じるのは、一時的にセロトニンが増えるからです。ブドウ糖は、セロトニンづくりをするための原材料が脳内に取り込まれやすくしてくれるので、一時的にセロトニンは増えるのですが、そもそも、その原料が不足していれば、十分なセロトニンはつくれません

セロトニンは、トリプトファンというアミノ酸からつくられます。トリプトファンは、鶏肉、卵、かつおをはじめとする魚類、大豆食品などに多くふくまれています。

糖分とデンプン質(ご飯、パン、芋類)大好きなAタイプは、全ボディタイプのなかで、もっともタンパク質不足に陥りやすいボディタイプといえます。

タンパク質の摂取は、セロトニンを不足させないために重要なのはもちろんですが、酵素づくりにも必須ですので、まず、タンパク質をしっかり確保することです。

毎食、自分の手のひら(指先から手首まで)の大きさ・厚さ程度の良質タンパク質の確保を心がけてください。

タンパク質をしっかり摂っているつもりでも、例えば胃酸が少ないとか、消化酵素の分泌が少ないと、タンパク質がキチンと消化吸収されずに、セロトニンづくりに支障がでることもあります。このような場合には、タンパク質分解酵素を補うことが必要になるでしょう。

また、タンパク質(トリプトファン)がしっかり確保できたとしても、トリプトファンからセロトニンをつくるには、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、亜鉛、マグネシウム、ビタミンCなどの助けが必要になります。こうした栄養素にも目を向ける必要があります。
※セロトニンの95%が腸内でつくられています。その役割りは、まだハッキリ解明されていませんが、腸の機能に大きく影響するといわれます。

Aタイプに適した食事法

Aタイプは体内でグルコースになる食物を好むため、ベジタリアン(菜食主義)傾向になる人が多いといえます。マクロビオティックに惹かれる人も多いでしょう。

ベジタリアンやマクロビオティックをつづけることで爽快な気分になり、体調もとても良くなりますが、しばらくすると疲れやすくなり、髪の毛が抜けたり、爪がわれるようになり、体調レベルも低下。なぜ??と悩みます。

不足しやすい酵素は?

Aタイプは、アミラーゼが不足しており、セロトニンレベルも低く、イライラしやすいといえます。疲れるとすぐ甘い物が欲しくなり、それによって、さらに甘い物依存になっていきます。

きちんと糖質を分解できないため、腸内フローラが乱れやすく、それにより腸にトラブルを抱えやすいばかりか、脳も影響を受けやすいといえます(最新の研究で、腸と脳の関係は次々に明らかになってきています)。こうしたことから、低血糖症、ウツ、落ち込み、不眠などの問題を抱えやすいボディタイプです。

Aタイプが好む物を分解するには、アミラーゼ、ラクターゼ、スクラーゼ、マルターゼなどの酵素が必要であり、体調不良、糖質依存改善には、複合的な消化酵素が不可欠です。また、食事と食事の空腹時には高含有のプロテアーゼをとって毒素の分解を促すことも必要になるでしょう。

食生活のポイント

  • 朝起きてすぐ、人肌程度のぬるま湯をグラス1杯ゆっくり飲みます。

  • Aタイプは、朝、タンパク質をとるようにすることで、気分の改善がはかれます。朝から、トーストやおにぎりなど高糖質食品を食べると、一時的にエネルギーが満ちあふれ、元気になったように思いますが、あとで疲れがでます。

    身体のエンジンをかけ、一日中コンスタントなエネルギーを得て快適に過ごすためには、朝はタンパク質を確保するように…(果物は、一切れ程度に)。
    ※朝食については、コチラをご参考に。

  • 一日250g の無糖ヨーグルトを食べるよう心がけ、腸内環境を整えましょう。

  • 甘いものが食べたくなった時には、ケーキや和菓子などではなく、果物を
    また、タンパク質食品をつまむことで、甘い物への要求は抑えられます。カッテージチーズ+クルミをおやつに食べるなどは、いい例ですね。

  • Aタイプはインスリンの生産が多い傾向にあるので、糖質としてはグリセミック指数(GI値)の低い食品を選び、一食あたり自分の握り拳大を限度に…。
    ※糖質を食べる時には、すりおろした大根や山芋など、アミラーゼの多い食物と組みあわせるようにします。

  • 毎食、十分にタンパク質を確保するように心がけましょう(難しい場合は、ホエイプロテイン・アイソレートの摂取を)。

  • アミラーゼによる消化は口の中ではじまります。食べ物は一口毎に、良く噛んで食べることを心がけること。1口、30~50回噛めればベストですが、回数よりも、とにかく口にした物の欠片を感じないくらいドロドロにしてから飲みこむことを心がけるように。

ナイスボディを応援する食べ物

野菜類は、なるべく生ジュースとして飲むのがベスト

[野菜] 生ジュース、スムージーなどでとれれば、それがベスト。
アスパラガス、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、セロリ、キュウリ、葉野菜、キノコ類、オクラ、スプラウト、ズッキーニーなど
※甲状腺トラブルを抱えている場合、アブラナ科の野菜は必ず加熱する。

[海藻類] こんぶ、ひじき

[果物] りんご、アボガド、サクランボ、イチジク、グレープフルーツ、ブドウ、レモン、マンゴ、メロン、オレンジ、梨、パイナップル、プラム、プルーン

[穀物類] 小麦、大麦、オーツ、米

[乳製品] 白い、柔らかいチーズ、ヨーグルト(プレーン)

[ナッツ類] ピーナツ以外は、どのようなナッツを食べてかまわない。ただし、ローストしたものを…。また、塩を加えていないものを…。

[タンパク質] 卵、魚、鶏肉、牛肉、豚肉、大豆製品

※ここにあげたもの以外食べていけないわけはありませんが、これらは、もっともあなたのボティタイプにあった食物/食品であり、体のバランスを保つのに好ましいということです。

避けるべき食べ物

Aタイプは、砂糖、デザート類(スイーツ)、果物ジュース(市販)、果物の缶詰、精製された穀物や小麦粉を使った高糖質(高GI、高GL)食品を避けるようにします。

その他には、レバー、コーヒー、紅茶、人工甘味料、揚げ物、ビタミンB1を分解する酵素が含まれている食材(わらび、つくし、コイ、フナ、いわし、さんま、あさり、はまぐり、カキ)にも、気をつけましょう。

最適なダイエット法は?

  • 高タンパク質をベースに、糖質をカットする、LOW-CARBまたは低インスリンダイエットが最適です。糖質をカットするといっても、1日130グラム以下に減らすことはNG。
    ※ 4・3・3 (Zone)ダイエットは、Aタイプにピッタリです。

  • ケトジェニックダイエットは、短期間、専門家の指導の元でおこなうのであれば、問題ありません。

  • 週1日は、体内クリーニングのため生ジュース絶食がおすすめです。

Aタイプの必須サプリメント

◆ダイジェスティブ・エンザイム(消化酵素サプリメント)

アミラーゼを中心に主たる酵素がすべて揃っているものを選択。

アミラーゼ高含有の酵素サプリメントをとりはじめると、甘いものへの渇望が如実に低下します。そのような効果のためには、最低でも12,000 DUのアミラーゼが含有されている必要があります。

酵素は、他の酵素と一緒に組み合わせることで、より強力に、また、効率的に幅広い用途に使用できるようになります。アミラーゼ単独での使用は好ましくありません。単独の酵素で使用してもいいのは、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)のみです。ただし、プロテアーゼは、消化目的というより、なんらかの治癒に向けた酵素療法として使っていきます。

米国では、消化酵素サプリは多くのサプリ会社から販売されていますが、酵素専門会社が製造/販売しているものが、もっとも信頼できます。酵素専門会社は米国でも少ないのですが、その1つであるEnzymedica社の製品は、おすすめできます。

A Type には、下記がすすめられます。

Digest 
 ダイジェスティブ・エンザイム初心者は、ここから始めるのが◎

Digestive Gold
 慣れてきたら、消化に必要なすべての酵素が高含有されているこちらを

Gluten-Ease 
 グルテンが含まれる食品を多く食べる方向き

Candidase 
 甘いものが多く、カンジダ菌の増殖が考えらる場合はこちらを

ホエイプロテイン・アイソレート (最低1日20g)
甘味料ほか添加物の含まれていないものを選択。

ビタミンB群 (高含有のものを選択) 
ビタミンB群の仲間は何か1種類だけでなく、かならずすべて揃っているものを。ストレスが強いあなたは、高含有のものを選択。

◆その他
ビタミンCカルシウムの体内での有効利用が苦手な体質なので、できれば、サプリメントを利用した方がいいでしょう。

※私のおすすめサプリにリンクを張っていますが、あくまでも参考のためです。ご自分で確認し、納得できるものを選択ください。

※サプリメントの選び方は、下記の記事をご参考に。

jhna-stresscare.info

Aタイプに適した運動

軽い運動、ウォーキングを楽しむのがベスト

Aタイプには、水泳や軽いエアロビクス(有酸素運動)が最適です。ただ、1週間に2~3回、1回20分程度にしておくのがベストです。ウォーキングは、このボディタイプにとって、もっとも自然なエクササイズであり、短時間、毎日つづけられます。

このボディタイプは、時間をかけてゆっくり耐久性を身につけていくのが好ましいです。あなたがよく経験する疲労や感情のゆらぎの軽減に役立ちます。激しい運動は、あなたのボディ&マインドのバランスを崩すことにもつながりますが、ゆったり、のんびりした気持ちでつづけられる運動であれば、幸福感が増します。

女性の場合は、お尻や太ももにセルライトができやすいので、適切な運動、食事の改善、ご自分の体質にあったサプリメントの摂取を心がけてください。

あなたが、最高の健康を手にいれ、いつもハッピーで、ありますように・・。


ボディタイプについての詳細、チェックシートの確認は、コチラから

マンゴ型ボディ(Aタイプ)以外についての詳細は、それぞれ下記からご確認ください。

 下半身太りの洋ナシ型 ⇒ Lタイプ

 上半身に脂肪がつくリンゴ型 ⇒ Pタイプ

全身ほっそりバナナ型 ⇒ LAタイプ

 

j-hna.org