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「脳」の要求を満たす食生活で

心身ともにいつも健康! PART II

先月発表された「働く女性のストレスに関する意識調査結果」によると、働く女性の約8割が「ストレスがたまっている」と実感しているとのこと。

ここでいう“ストレス”とは精神的なことに他なりませんが、精神的ストレスの継続は、かならずといっていいほど肉体的トラブルにつながります。吹き出物や胃痛、肩こり、疲れが抜けない程度のものから、不正出血、帯状疱疹、突発性難聴、うつなど、深刻な症状にも…。まさに心と体は一体なんですね〜。

癒しをもとめる心

「癒しグッズ」「癒し空間」「癒しフーズ」etc…。まさに「癒し」が、時代のキーワード。みんな心の疲れを感じている…。

とくに3月・4月は、多くの人にとって1年中で最も大きな変化にさらされる時期。受験、就職、退職、転勤、引っこし、あらたな人間関係など、生活上の変化は大きなストレス(心の疲れ)を伴うものです。

「ストレスをうけている!」という自覚症状がなくても、現代社会に生きていれば、多かれ少なかれ心は疲れるでしょう。

イヌでさえ精神的ストレスをかかえます。飼い主に邪険にされると元気がなくなったり、毛がぬけたり、ときには家出することも・・。私たちの感情を司っているのは情動脳ということは前号でおはなししましたが、イヌにも情動脳がありますから、ストレスがあっても不思議はないのです。

人は3つの脳をもつ?

私たちは考えたり、理屈をこねまわしたり、己の美学や理想のために行動しますが、これは、高度に発達した脳をもっているからこそ。

人間の脳は、生命脳(旧皮質)、情動脳(古皮質)、知性脳(新皮質)の3つ脳を合体したようなもの。下等動物には生命脳しかなく、高等哺乳類には生命脳と情動脳が、そして私たちには、さらに人類特有の知性脳がプラスされています。進化するにしたがって、新しいレベルの脳が追加されてきたわけですね。

人は事故などによって植物状態になることがありますが、心臓や肺は動きつづけます。デリケートでもろい高等な脳はダメージをうけて働かなくなっても、低級な生命脳はしぶとく生きつづけるからです。

旧・古・新、どの段階の脳でも情報を保持し、伝達することにかわりはありません。情報伝達にエネルギーが必要なことも一緒です。でも、エネルギーを効率よく使えるかどうかはべつ。

進化によってえられた新しい脳…知性脳は効率よい「省エネ」型。でも、感情をつかさどる情動脳はエネルギーを効率よく使うことができず、エネルギーを大量に食う、浪費型です。

情動脳が活性酸素の発生源

情動といえば、「喜怒哀楽」。喜怒哀楽のうち「喜」と「楽」は、免疫機能をアップさせるホルモンの分泌をうながすので、歓迎すべき感情です。

でも、「怒」と「哀」は大問題。イライラや、不安などで、情動脳を刺激しつづけると、大量のエネルギーが必要になります。脳はエネルギーづくりのためにブドウ糖を要求するので、甘いものや高糖質食品が食べたくなります。多くの女性が、「ストレス解消のために食べる」というのはこのためですね。

短期間の軽いストレスなら、食べて発散すればそれでOK。でも、継続的なストレスの場合は話がちがってきます。

情動脳がエネルギーを大量に消費するということは、酸素も多く必要になり、その過程で、かならず活性酸素が発生!!

活性酸素は生命を傷つける凶悪な「殺し屋」です。病気も老化も元をただせば、この活性酸素が犯人。この恐ろしい危険因子の発生源となっているのが、じつは情動脳。情動脳を働かせることは、まさに自傷行為なのです。

いくつもの活性酸素が出現

活性酸素は年がら年中、体のあちらこちらに出没しては大切な細胞を酸化するという悪行をつづけます。鉄も酸化すると錆びついてボロボロになりますが、体のなかでもまったく同じことがおこります。

一口に活性酸素といっても、弱いものからとびきり強いものまで、いくつもの種類があります。 情動脳のなかで活性酸素が大量に発生するのは、脳のエネルギー源であるブドウ糖がもえるとき。正確にいうと、細胞内のエネルギー発生器官、ミトコンドリアというところで発生します。

ここで生まれる活性酸素は、中くらいのパワーをもつ、スーパーオキサイド(SO)。ミトコンドリアはこれを防ぐSODという酵素をもっています。でも、この酵素は完全に活性酸素をたたきのめすわけではありません。パワーの弱い別の活性酸素(過酸化水素)にかえるだけです。
  この活性酸素はパワーこそあまりありませんが、寿命はとても長く、体内を所かまわずうろつきまわります。そして、ときとして最も強烈な活性酸素に変身します。これが体にとっては最悪のシナリオ。

最強・最悪の活性酸素の出現を防ぐために体は酵素をつくりますが、そのとき、鉄、セレニウム、そしてタンパク質が必要です。これらの栄養素が不足していたら、活性酸素に攻撃されるままに!

ちなみに活性酸素はエネルギーづくりの時だけ発生するわけではありません。神経伝達物質やストレス対応のホルモンがつくられたり、分解されるときにも、強力な活性酸素が出現します。これらの対応で、栄養素はどんどん消耗され、おなじ栄養素を必要としている他の器官の機能低下にもつながります。

最強の活性酸素対策にビタミンC

SOも過酸化水素も除去して、最強の活性酸素の出現を防いでくれるのがビタミンC。もともと他のビタミンと比べて生体が必要とする量が多く、普段から意識してとる必要がありますが、活性酸素発生時にはなおのこと。

1日2000mg必要とされるCは、ストレス時には消費量が10倍近くはね上がります。ストレスを感じたら、まっさきにCの摂取量を増やさなければなりません(Cを10g以上とる場合、天然ビタミンEも一緒にとる)。

ビタミンCは活性酸素除去のほか、多くの代謝に関わっています。多量に消耗されているのに補給を怠れば、体のどこでどんなトラブルが発生しても不思議ないのです。

ビタミンC以外にも、活性酸素除去物質(抗酸化物質)は数千種類あります。これらの多くは植物に含まれ、ポリフェノールやカロチノイドなどの仲間達。植物はつねに紫外線にさらされ、活性酸素の発生も多いため、多種多様の抗酸化物質がそなわっているのです。

脳の機能、心の不調にも栄養素

人間は知性脳に支配されています。感情をコントロールして活性酸素の発生源である情動脳の暴走を許さないためには、知性脳に機能を十分発揮してもらうこと。それには栄養条件を満たすことが大切です。

栄養素不足→脳機能の低下→感情の制御が難しくなる→ストレスを受けやすくなる→情動脳のエネルギー要求がふえる→栄養素が消耗→活性酸素発生→栄養素の必要量増加→活性酸素の攻撃+栄養素不足=ほかの代謝にも支障→心・身にトラブル発生!

脳の健康は、体の健康と連続しています。脳はほかの臓器にはない特徴をもっていますが、肉体の器官であることにかわりありません。

生命の基本となる超良質タンパク質(ウルトラプロテイン)は食事の他に1日20g確保しましょう。ビタミンC酵素サプリの摂取は、脳の健康にも必須です。ビタミンB群、その他ビタミン &ミネラルは、ご自分の食生活の状況にあわせてプラスしてください。

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