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「気をつけるのはGI値のみ」??
「ちょっと食べるものをかえるだけ」しかも、大人気の「パスタを食べて痩せられる」というイメージが、多くのヤセ願望の女性達をバッチリつかんだからか、今や低インシュリンダイエットは大流行。
このダイエットでは、これまで食べているものに比べてグリセミック指数(GI値)の低いものを選んで食べるだけで「脂肪が落ちる」というもの。インシュリンは脂肪合成に関わるホルモンなので、インシュリン分泌を刺激しない低GI食品を選択して食べるべきであることは、私自身がこれまでズーッと皆さまにお伝えし続けてきたことです。
でも、「気をつけるのはGI値のみ」というのは、かなり無理があります。その二大理由は:
- GIリストの数値は重視できない
GIの研究は20年位前からGRIという機関で行われ、数年前までは食品ごとのGI値を発表していました。ところが、研究機関が増え(有名なのは3か所)、それぞれの機関で算出する各食品のGI値が一致しない(数値的に20〜40違う)こと、また同一人物でも日や時間、一緒に食べるものなどによってインシュリン反応が違うことなどから、数値を重視するのは意味ないということで、最近アメリカの出版物では各食品のGI値の明記を避け、その食品がグリセミック的に「好ましい」か「好ましくない」だけに分けて、リストを公表しています。
『低インシュリンダイエット』は数値重視、つまり、「ごはん(GI 84)よりパスタ(GI 65)の方がGI値が低いからパスタの方が太らない」「ごはんより玄米(GI
56)が理想的」などとしていますが、ごはんもパスタも玄米食も同様に「好ましくない」リストの中にあり、所詮ドングリの背比べ(『低インシュリン〜』の本では、玄米のGIは56となっていますが、炊いて食べる時のGIは普通のごはんと一緒)です。
- 一緒に摂るたんぱく質の考慮なし
これまでのナターシャタイムズで繰り返しお話ししているとおり、インシュリンの分泌に対して脂肪分解に働くグルカゴンの分泌を最大化するには、一緒に摂取するたんぱく質量が大きく影響しています。また、糖質代謝にはビタミンB群が深く関わっています。つまり、GI値の低い食品に切り替えるだけでは、インシュリンレベルの安定は無理ですし、体脂肪を確実に落としていくこともできないのです。
炭水化物として極力GI値の低い食品を選ぶことは、これからの健康の常識になっていくはずです。でも、GI値は20〜40程度は簡単に変動するものですし、体はインシュリンだけの影響で働いているわけでもありませんので、これらの数値のみに振り回されることなく、その他の栄養素との摂取バランスも一緒に考えるようになっていただきたいものです。
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