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ちょうどこの原稿を書き始めたとき、女優の奈美悦子が「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)関節炎」で入院!というニュースが飛びこんできました。
手の平と足の裏の発疹からはじまり、骨(鎖骨、胸骨、肋骨、脊椎、骨盤)の変形や破壊、硬化などから激痛が全身を24時間襲い続け、その痛みは「ナイフを刺してグルグル回すような」すさまじいもので、「拷問みたい」といいます。
掌蹠膿疱症は、ビタミンの一種、ビタミンHとも呼ばれる、ビオチンの欠乏により免疫力が低下することから起こる病気といわれます。
ビオチンは細胞の成長を助けるほか、炭水化物・脂肪・タンパク質の正常な代謝に必要で、ビタミンB群の有効利用などにも関与している重要な栄養素です。欠乏すると、
- 顔や体の湿疹はじめとする皮膚のトラブル
- 疲労の激化
- 脂肪の代謝障害
- 抜け毛
- 不眠症
- 筋肉の痙攣
- 血糖値の上昇
などの問題を引きおこします。
生卵のぶっかけご飯は健康の害に!!
生卵のぶっかけご飯や納豆に生卵を混ぜて食べるのは、日本の朝食の定番。確かにタマゴは100点満点、最高のタンパク源ですが、生卵は御法度!卵黄を生で食べるはいいのですが、卵白は不透明になる程度まで加熱調理が絶対に必要です。
これは、生の卵白には"アビジン"という物質があり、腸内でビオチンと結合。これが水に溶けないため、腸管から吸収されずにトイレ行きに…。
ビオチンは卵黄をはじめ、牛乳や牛のレバー、大豆、ビール酵母などに含まれており、腸内細菌もビオチンを作っていますが、これら腸内にあるビオチンは、根こそぎアビジンにつかまって、排泄されてしまいます。
生卵を一度に10個も飲めば、顔が青ざめて気持ち悪くなりますが、1つや2つ生卵を食べたからといって、すぐに具合が悪くなるようなことはありません。しかし、毎日常食していれば、潜在的なビオチン不足に陥っても不思議はないでしょう。
卵白部分が不透明になるまでの加熱を
余談ですが、卵白にはオボムコイドという糖タンパクもあります。これはタンパク消化酵素トリプトシンの作用を阻害。せっかく卵を食べても、タンパク質の消化が妨げられ、体内に吸収されませんので、食べる意味がなくなってしまうのです。
卵白は熱を加えるとタンパク質の分子の立体構造が変わり、白く不透明になります。このような状態になれば、アビジンはビオチンと結合できなくなりますし、オボムコイドも加熱により変性して、その働きをなくします。
その他の敵は?ビオチンのサプリは?
生の卵白のほかビオチン不足を引きおこす要因としては、アルコール、抗生物質やサルファ剤、ホルモン療法、食品加工過程などがあります。
ビオチンの摂取は、
- 湿疹、皮膚炎の症状を緩和する
- 筋肉痛を和らげる
- 白髪になるのを防ぐ
- はげの予防・治療をたすける
などの作用が知られています。
アメリカで市販されているビタミンBコンプレックスや、マルチビタミンのほとんどにビオチンが入っています。しかし、日本では残念ながらビオチンをサプリメントに添加することは認められていません。BFスレンダーの主原料の一つ、ビール酵母には自然由来のビオチンが含まれていますので、不足が心配な人は愛用するといいですね。
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